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1.5kgの手のひらサイズで売り切れ続出!ダイソーの「ダッチオーブン」【100均ギア傑作選vol.17】

「熱伝導の良さ」「気密性の高さ」「保温力」に高評価

出典:Instagram(@d4traveler)

ダッチオーブンといえば、熱伝導の良さと気密性の高さが特徴。重いフタで圧をかけることにより、食材が持っている水分や油分だけで調理ができるので、食材のうまみがぎゅっと詰まった料理がつくれます。保温効果が高いのもポイント。 とはいえ、実際は1,100円の商品で、いったいどれくらいの実力があるのか気になるところ。

ダイソーダッチオーブンの愛用者2名に聞いてみたところ、どちらも「炊飯」時にそのパワーを実感したそう。@d4travelerさんは「米がこんなに甘かったのかと思うくらい、さらに味が出るし、温かさが続くので、炊飯器のようでした」と高評価!

@ttlst910d3さんは、「フタが重たいのでしっかり圧力がかかり、よりふっくらしたご飯が炊けるような気がします。気温が低くても外気の影響をあまり受けないので、蒸らしもうまくいきました。なんといっても保温効果が高いです」と語ってくれました。

出典:Instagram(@kazamahironobu)

角煮をつくった@kazamahironobuさんのお気に入りポイントは、消火後も余熱調理ができることと、火から上げてテーブルに並べている間に別の料理をつくっていても冷めないこと。

熱が逃げにくいから、火から遠い上のほうにある具材でもしっかり熱が入ります。多少火にかけている時間が長くなっても、水分が減って煮詰まり過ぎたり、焦げたりしにくいとのこと。

ダッチオーブンの活用方法は、焼く、炒める、煮る、蒸す、揚げる、燻すと6通りもあるといわれていますが、その中でも、「煮る」「蒸す」が”ダッチオーブンらしさ”を感じやすいのかもしれません。


定番の「炭火」「焚き火」のほかに「アルスト」でも調理可能

出典:Instagram(@d4traveler)

ダッチオーブンならではの調理方法といえば、やはり炭火。フタの上に炭を乗せて上下から加熱すると、焦げや焼きムラもできにくく、より均一に火がとおりやすくなります。

@d4travelerrさんは、ゆっくりダッチオーブンを温めてくれる炭火のおかげで、急がずのんびりした時間を楽しめたそう。煤も付かない為、手入れも楽と語ってくれました。

出典:Instagram(@funky_trombone)

@funky_tromboneさんは、焚き火で調理。上の写真では、薪を密集させつつ、高く積むことで火力も炎も高く上がっています。

調理をするためには最適の状態ですが、ここへ取っ手にゴム素材が付いているメスティンやアルミ素材のクッカー、フライパンを直火にかけでもしたら、溶けたり、変形したり。道具の寿命に影響するので、なるべく避けたいところです。

ちゅうちょなく焚き火に突っ込めるのがダッチオーブンの魅力。キャンプ飯づくりに活躍しています」(@funky_tromboneさん)

出典:Instagram(@ogusuke)

@ogusukeさんは、アルコールストーブで調理。「ダイソーのダッチオーブンはコンパクトなので、小さなアルコールストーブでも調理できるのが大きなメリット」と教えてくれました。

「炭火」「焚き火」にくわえ、手軽に使える「アルコールストーブ」でも調理できるとなると、かなり使い勝手が良いことがうかがえます。


車中泊で愛用するバンライファーも!

出典:Instagram(@kazamahironobu)

電力のやりくりが必須な車中泊において、低電力調理家電は強い味方。そんな中、車中泊愛好家たちに愛されるのが、消費電力260Wで調理できる「ちょこっと家電おひとり様グリル鍋」です。

バンライファーである@kazamahironobuさんも、愛用者のひとり。ちょこっと家電のグリル鍋に乗せられる直径12cm以下の鍋を探していたところにダイソーからダッチオーブンが発売されたので購入したそう。

調理するときは、ポータブル電源につないで楽しんでいます。キャンピングカーの狭いシンクで洗うのにも都合が良いと語ってくれました。


おうちご飯に使ってもおしゃれ

出典:@blue_rose_tottori305

頑丈で厚みがある鋳鉄でできたダッチオーブンは、見た目からしてアウトドアの雰囲気たっぷりですが、使い方次第で、まったく違う印象になります。

@blue_rose_tottori305さんは、重厚感がある栗の木の輪切りでできた敷物の上に、ダッチオーブンを置いてテーブルコーディネート。

色味が抑えられているおかげで、栗の木の美しい木目と食材の彩りが際立って、食卓が華やかな印象に!1人分にちょうど良い大きさなので、人数分そろえても素敵です。


使用前には「シーズニング」が必須

出典:Instagram(@kazamahironobu)

ダッチオーブンは、サビ止めの薬品や油が塗られた状態で出荷されます。そのまま使用すると、薬品や油が染み出し、食材についてしまうことも。

そんな事態を防ぐべく、薬品と油を落として安全に食材を調理できるようにします。その後、改めて油を塗ることで、錆と焦げ付きを防止するのです。この作業は、「シーズニング」と呼ばれていて、ダッチオーブンを使う前には必須!

元料理人の@kazamahironobuさんは、オーブンの表面を洗剤で洗った後、速乾油を塗って弱火で空焚き。火を止めてタワシで水洗いし、再度、水分と余った油を火にかけて飛ばしています。油膜を厚くするため、油を塗って空焚き以降の作業は、3回くらい繰り返すのがおすすめだそう。

これらの作業を終えてから調理したところ「食材が鍋にくっつくことも焦げ付きもなかった」といいます。


あとは「収納ケース」「2本の持ち手」「リフター」「網」があれば完璧

現状でも、コスパ100点のダイソー「ダッチオーブン」ですが、あえて、もう一歩な部分を挙げるとしたら何があるのでしょう。

愛用者の声が多かったのは、持ち運びに便利な「収納ケース」が付属していない点。持ち上げる際にグラつく場合もあるため、「持ち手をもう1本増やしてほしい」や「中に敷ける足つきの網を売ってほしい」という意見も挙がりました。

オプションパーツはまだまだ充実していないという現状はありそうですが、調理そのものは十分満足できるクオリティ


次回(7/16)もお楽しみに!

軽くてコンパクトなダイソー「ダッチオーブン」は、ソロ用にはもちろん、複数集めてグルキャンで使っても盛り上がりそう。1,100円のお値段にもかかわらず、ダッチオーブンならではの熱伝導の良さと気密性の高さでもって、食材のうまみがぎゅっと詰まった料理がつくれます!ダイソーへ行くのならぜひ、入手したいアイテムです。

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