
THINK SPORTS『高年齢化がなんだ』
トップアスリートの引退の高年齢化が著しい。
ひと昔前は20代後半から30代前半の、選手としての最盛期を過ぎたらすぐ引退という感じだった。だが近年は、そこからいわゆる「ベテランの味」を存分に発揮する30代を過ごし、40歳前後まで到達するプレーヤーの多いこと。
アスリートとしての体調管理、トレーニング、ケガ治療とあらゆる面の質が上がり、選手寿命はどんどん延びてきている。
経験豊富なベテランがそのスポーツの世界に多くなれば、若い選手たちにはアスリートとしてのいいお手本が増え、長くプレーする選手がもっと多くなっていくと考えられるだろう。ファンにとっては喜ばしいことだ。
この傾向はじつはトップアスリートの世界だけではない。アマチュアスポーツ、エンジョイスポーツのほうでも、プレーヤーの高年齢化が見られる。
日本の社会が高年齢化していることももちろんあるが、これは先述した体調管理やトレーニング、ケガ治療などの情報が、多くの人々に浸透して、それだけ健康でスポーツを楽しめる人が増えてきていることでもある。
シニア層のスポーツはますます盛んになっていく気配だ。
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