THINK SPORTS『褒めて伸ばす?』

 

「〇〇くんは、褒められて伸びるタイプ」

「△△さんは、怒られて伸びるタイプ」

 

そんな話を聞いたことがあるだろう。スポーツの世界のみならず、学校や社会でもよく話題に挙がるテーマだ。

 

「怒る」という部分は、それが繰り返しや度を越したりと過剰になりやすく、最近では度々体罰やハラスメントへつながり、問題になっている。

 

特にスポーツの選手育成の現場では、怒っても選手が伸びなくなってきていることから、「褒めて」育てる考えが盛んに言われている現在だ。やはり「できることなら褒められていたい」。そう考える人も多いのではないだろうか。

 

ところが、ただ褒めればいいのかというとそうではなく、褒めすぎなどは逆に効果がなくなってしまうというから、考えないといけない。

 

スポーツ心理学の研究では、褒めすぎる状態になると、褒められないと頑張らないといったことになったり、褒められないと間違ったプレーをしたのではないかと勘違いしてしまう現象があるのだという。

 

褒めて伸ばすつもりだったのが、褒めないと伸びない、褒めないと乗ってこないといった状況を作って悪循環に。だから、褒めるにしてもタイミングや回数、頻度などを考えてやっていくのが、ポイントになるそうだ。

 

これはコーチと選手の関係だけでなく、選手同士の関係にも当てはまるのだとか。

 

スポーツを日常的にやる人なら、同じスポーツをする仲間とうまく褒め合いながら、楽しんでプレーし、レベルアップや長く続けるところへつなげていきたいものである。

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