
◆◆審判のアスリート化
近年のスポーツにおいて、審判の重要性はますます高まっている。
各スポーツの競技自体のレベルアップに伴い、プレーもよりスピーディで複雑化してきた。そうした高度なプレーを見極める審判もまたレベルアップしなければいけないということだ。
トップアスリートのプレーについていって裁くには、審判もアスリート化に向かう。例えばサッカーやラグビーといった、審判もプレーヤーと一緒に走るスポーツでは、審判も選手並みのトレーニングに励み、コンディションを整えて臨まなければならない。
その走りは単なるジョギングではダメだ。プレーの展開に合わせて急なスプリントや方向転換の繰り返しが必要になるし、ボールと選手の動きを常によく見られるよう、細かなステップワークも要する。
日本サッカー協会にはJリーグや国際試合を担当するプロ審判が登録されていて、毎週上記のような走りのトレーニングなどを徹底的に行ない、審判技術の向上に努めている。
サッカー日本代表は2026年北中米ワールドカップの出場を決め、来年6月の本大会に向け盛り上がっていくところだが、審判にとってもワールドカップは晴れ舞台だ。国際審判を担当しているなかで、ワールドカップの審判団に選ばれれば、世界最高峰の大会で笛を吹くことができる。
プレーヤーと同じで、審判にも「目指す世界」があるというのも、近年のアスリート化を象徴する事象といえるだろう。
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