
◆◆言語化
「言語化」という言葉を検索して調べてみると、「思考や感情、アイデアなどを言葉で表現すること」と出てくる。スポーツの世界ではこの「言語化」の重要性が認められている。
例えば技術面でいえば、テクニックの上達に役立つ。選手がうまくいったプレーの感覚を言語化できれば、次の同じ場面でもうまくプレーできる可能性が高まる。つまり再現性が出て、そのテクニックが定着するということだ。
また、うまくできる人、コーチなどがそのプレーを言語化できれば、できない人のレベルアップの役にたつだろう。
戦術面でももちろん有効で、監督やコーチが各選手やチームの動きを伝える際や、選手同士がプレーの意図や問題点を共有する場面で、言葉での表現はとても大切になってくる。言語化によって選手同士やチーム内で共通理解ができれば、次の場面からの対応が格段に向上する可能性がある。
自分の考えや感情を言葉にするのは、自分の状態を客観的に理解することにもつながる。プレッシャーがかかった不安な場面でも、「今、自分は緊張しているけど、その原因は〇〇だ」と自己分析ができれば、用意していた対処法も施しやすい。
言語化を有効にするには、指導者や選手自体が感覚だけでなく、「なぜそのプレーを選んだのか」「どんな感覚だったのか」を言葉にする習慣をつけるのが大切だ。日記や練習ノートなどがスポーツの場面で使われるのも、言語化を習慣づけるために役立つからである。
今後のスポーツの場面において、言語化の力がどのように発揮されていくのか注目される。
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