
最高の一瞬『山の名探偵』
箱根駅伝の山登りの5区の撮影は、毎年いくつかある自分なりのポイントから撮るようにしています。これは「山の名探偵」とニックネームがつけられた、早稲田大学の工藤慎作選手の走りをおさえたところです。
今年は晴れたり曇ったりの天気だったんですが、この時はちょうど少しだけ日が差して選手に当たってくれました。
また、同じところでも選手によってコースの内側を走ったり、外側を走ったりするので、顔も見えたり見えなかったりするんですが、工藤選手の眼鏡と早稲田の「W」、そして話題になっていたアシックスのシューズもうまく入って、いろいろ表現できた一枚かなと思います。
5区の山の走りは、チームのレース全体の命運を握ります。それだけに2009年の柏原竜二選手(東洋大学)以降、「山の神」というか、名物ランナーを求めているところがあります。工藤慎作選手はまだ2年生ですから、来年以降も楽しみです。
▼岸本勉(きしもと・つとむ)
1969年生まれ、東京都出身。
10年余りスタッフフォトグラファーとして様々な国内外のスポーツイベントを撮影。2003年に独立、「PICSPORT(ピクスポルト)」を設立。良くも悪くも人の記憶に残る写真を撮ることを心がけている。オリンピックは夏季冬季合わせて15大会、FIFAワールドカップは7大会、ほか国内外問わず様々なスポーツイベントを取材。国際スポーツプレス協会会員(A.I.P.S.)/日本スポーツプレス協会会員(A.J.P.S.)
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