THINK SPORTS『捕食』

 

スポーツの世界の「捕食」は近年ますます重要視されている。ひと昔前の、体の成長のために朝昼晩の三食では足りない栄養や量を補う、文字どおりの捕食からの進化だ。

より積極的な捕食で体作りや疲労回復、パフォーマンスアップにつなげることが当たり前の世界になってきている。

特に力が入っているのは、練習や試合前後の捕食。つまり捕食のタイミングに関してだろう。

例えば、持久力系の要素が多いスポーツでは、炭水化物の摂取が重視されるが、運動前に消化の良い炭水化物を摂取することで、エネルギーの供給をスムーズにし、運動中のパフォーマンスアップにつなげようとする。

例えば、筋力トレーニングを行うアスリートは、筋肉の修復と成長をより促進するために、トレーニング後速やかにタンパク質を摂取するのが当たり前になった。

アスリートに広く栄養などの情報が広く行き渡るようになり、自ら積極的に食事に向き合うようになったことも大きい。捕食の工夫によって好影響があったのを実感し、ルーティンとして取り組むようになる。

それがアスリートのメンタル面にも大きな影響を与える。食事が整っていることで、ストレスや不安が軽減され、練習や試合に向けて集中力が高まるところにつながっている。

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