最高の一瞬『自由のなかで撮る_ウインドサーフィン』

 

これはウインドサーフィンで、今年の頭に静岡県の御前崎で行われた大会を撮りにいきました。

 

ウインドサーフィンは他の方の写真をよく拝見していて、僕も先日紹介したサーフィンの写真のときの成功例もあって、撮りにいきたいと思っていました。やはりマリンスポーツは、水で結構絵になりますよね。

 

波に乗る動きとジャンプする動きがあるなかで、どれだけかっこよくうまく波に乗れたかとか、どれだけ綺麗にジャンプしたかの部分でポイントがつく。だからそうしたシーンを狙うことになりますが、あとは光の感じとか、波とか風によっても変わってきます。

 

選手たちは、最初は右のほうでやっていたのに、気づいたらだんだん左のほうでやっていたりする。つまりいい波が来る場所に移動しているんですよね。だから撮るほうもその移動を見て、合わせて動いたり、逆に動かなかったりとポジションを決めていく。そうした面白さがありました。

 

つまり、選手たちは広大な海のなかで、どこでどう飛ぼうが自分次第。どの波を使うかも全部自分たちで決めている。だからそれを撮るほうも、ある意味自由。

 

その自由な部分で、自分だけのオリジナルが撮れる可能性があるので、楽しく嬉しく撮影ができる感じです。

 

 

▼髙須力(たかす・つとむ)

1978年東京都出身。2002年より独学で写真を始め、サッカーを中心に幅広い競技を撮影。FIFAワールドカップは2006年ドイツ大会から2022年カタール大会まで5大会連続取材中。ライフワークでセパタクロー日本代表を追いかけている。ANSP(日本スポーツ写真協会)会員。AJPS(日本スポーツプレス協会)会員。AIPS(国際スポーツプレス協会)会員。

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