THINK SPORTS『スランプ』

 

通常の成績、結果よりパフォーマンスが低下し、それが続いてしまうのがスランプ。スポーツの世界ではよく聞かれる言葉だ。

 

記憶に新しいところでは、野球のWBCでの村上宗隆。優勝の使命を背負った侍ジャパンの4番打者を任されたものの、突如打てない状態が数試合続いた。終盤には結果を出してヒーローとなったが、多くのファンが気を揉んだ出来事だった。

 

スランプについてはさまざまな研究が行われ、一般の人々にも例えば「仕事のスランプ」「勉強のスランプ」といった形で、頑張っているのに結果が出ないことを自分の身に置き換えて感じるケースも多々あるだろう。

 

だが、トップアスリートにとっては、ハイパフォーマンスを続けるのがそもそもかなり難しいので、その状態が続かない→スランプという構図はなかなか酷なところがある。しかもすぐに次の試合が来る選手などにとってはなおさらだ。

 

不調が長引き、そのまま終わってしまう……というケースも、スポーツの世界では少なくない。それだけに、スランプは克服したからこそ「スランプ」という言葉が使えるのかもしれないし、スランプを克服した選手のそのすごさは、もっと称賛されるべきだ。

関連記事