大阪×フットボール。地域に根付いた専門店「岸和田スポーツ」の生存戦略[PR]
サッカー以外で展開していっても良い
ー今回、スポーツ小売り大手のスーパースポーツゼビオの店内にKemari87がコラボ出店しますが、どのような経緯があったのでしょうか。ライバル関係にある両社がタッグを組むのは珍しいと思います。
とあるブランドの会食で、ゼビオの役員とスポーツ談議になったときに、僕の思いを伝えたんです。「総合店はもっと良い接客をするべきだ!」と。酔っ払っていたんですけど(笑)。その流れで「(ゼビオの)前に店を出していいですか?」と聞いたんです。要は、ゼビオさんの前にKemari87を出店したら相乗効果があると。何となく用具を買いたい子どもたちは、大型店で買えば良い。ただ、本当に自分に合ったものを店員さんと相談できるのならば少し値段が高くても良い、というお客様もいると思いますし、そういった方が僕らにとってのターゲットでもあります。
–お客様に選択肢を与えると。
そうです。「お客様が買う場所を選べる環境作りが必要だ」と話しました。すると、ゼビオの役員から「じゃあゼビオの中でやったらどうだろう?」と提案をいただきました。最初は会社ごと吸収されるのかなと思ったのですが(笑)、そうではなく、ゼビオの店舗内でKemari87をコラボ出店することを勧めていただいたんです。やはりゼビオさんも「お客様のためになりたい」という理念をすごく大切にしていて、その部分が合ったのかなと。
ー大型店のサッカーコーナーに専門的な知識が入っていくのは今後流れとして加速していってもいいのではないかと思いますね。今回の取り組みの成果が出るのが楽しみです。
僕はゼビオさんと「これが成功したら、違う競技でもやろうよ」と言っています。エリアごとに違う競技で知識を持つ専門店さんを入れても良いと思うんです。あくまでも僕らはお客様のために商売をしているわけであって、自分の会社を大きくするために商売をしているわけではないので、スポーツをする人がメリットを享受できる環境を作ることができればな、と勝手に考えています。
こういった提案、アレンジができれば小売店がユーザーから支持を得ることはできると思いますし、業界としても次のステップに進めるんじゃないかなと。これを機にスポーツ小売りの新たな流れができれば良いなと思います。
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