米女子スポーツを後押ししてきた「タイトル9」、制定50周年
アメリカ合衆国におけるジェンダー問題を語る上で欠かせない、「タイトル9(Title IX)」。1972年に改訂された教育法第9編で、教育における性差別を禁止したものです。2022年6月23日をもって、正式に50周年を迎えました。
All female student athletes were ~asked~ to come to the game to recognize 50 years of Title IX. We were on the field for maybe 15 seconds then screamed at to get off. If you want to honor female student athletes, then do that, not this.
— Jyllissa Harris (@jyllissa_harris) September 18, 2022
50 years of Title IX ‼️
We are grateful for the opportunity Title IX has given women an equal opportunity to play sports they love alongside their friends and teammates 🙏 pic.twitter.com/fUYlyg8JAd
— Wesleyan Athletics (@wes_athletics) September 19, 2022
「タイトル9」と言えば、アメリカの大学スポーツにおいて何かと話題になるトピックでもあります。「タイトル9」に基づき、大学の男女スポーツチームは合計して同額の奨学金の提供が求められています。これによって、十分な奨学金を得られない強豪スポーツチーム(主に男子)が多く存在するのも事実です。
この「タイトル9」がアメリカの女子スポーツの発展に大きく寄与してきたことは間違いありません。1982年〜2020年の間、大学アスリートの女子の割合は28%から44%まで上昇しました。
またアメリカ女子代表のオリンピックにおけるメダル獲得数は急増しており、昨年の東京五輪では66個のメダルを獲得しました(男子アメリカ代表は41個)。
まだまだ議論の余地が多いトピックではありますが、「タイトル9」は女子スポーツを発展させるきっかけになったもの。その50周年を機に、アメリカのみならず日本の女子スポーツ界の発展やジェンダー問題について考えることも必要なのかもしれません。
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