最高の一瞬『スポーツと街並み_サグラダファミリア(サッカー)』
2013年6月の写真です。バルセロナで世界水泳が行われて、そのなかで高飛び込みがあったので、これもバルセロナの街とスポーツを組み合わせる写真のチャンスだと思いました。
モンジュイックの丘に作られたプールでしたが、高飛び込みはこのように屋外のプールでやりました。昔の写真でこうしたものをどこかで見たことがあり、いつか撮りたいと狙っていた写真です。
ただ、みんな撮りたいものは一緒だったらしく、カメラマンの席はいっぱいあるのに、結構ポジション争いが熾烈だったのを覚えています。1席2席ズレるだけでも、後ろの景色がガラっと変わってしまうんです。
思っていた以上に撮るのが難しかったです。サグラダファミリアと選手の両方を入れて撮れるんですけど、こうしたタイミングでポーズを撮っているのをおさえるのが難しい。
この写真も完璧かはわからないですが、やはり2人のポーズがズレているとよくないですし、ツマ先までピンと伸びているほうがスポーツっぽいなというのもありましたし、選手にピントを合わせるのか、街にピントを合わせるのかも、迷いどころでした。
欲を言えばすごくきれいな青空だったら……というのはありますが、自分のなかでも記憶に残る写真でした。
サグラダファミリアも随分と建築が進み、さらに高くなっています。今のサグラダファミリアでもまた撮りたいですね。
▼中島大介(なかしま・だいすけ)
1979年生まれ。2006年よりバルセロナ在住。サッカーを中心にヨーロッパ各地で様々なスポーツの撮影、スポーツ選手インタビュー、ポートレートの撮影など。AIPS(国際スポーツプレス協会)会員。バルセロナでカフェも経営。
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