
THINK SPORTS『スタジアム』
スポーツ観戦の場に、少しずつ観客が戻ってきた。日本ではサッカー観戦の場など、まだ「声を出しての応援」が制限されているが、ヨーロッパなどのサッカー場を見ると、もう過去の姿を取り戻しているようである。
スポーツを「観る」ことで楽しむ人は、日本でも非常に多い。そのとき、考えされられるのは、海外と日本を比べてのスタジアムの違いである。
例えばサッカー。ヨーロッパのサッカー文化が熟している国は、多くが専用スタジアムでの試合だ。観客席とピッチが近く、雨の多いイギリスではしっかりと屋根付きで、濡れずに観戦できるところが多い。
ビッグクラブのスタジアムなどは、それ自体が観光地であり、スタジアムツアーが催されている。
また、ここ何年かでは、陸上競技場だったところのサッカー専用への改修が増えているようだ。
一方、日本では専用スタジアムはまだ少なく、サッカー観戦=陸上競技場のところが多い。おのずとピッチは観客席から遠い場所にある。屋根付きの場所は少なく、雨の日は濡れながらの観戦を覚悟しないといけない。決して安くないチケット代を払っているのに……。
野球のスタジアムは、最近は日本でも改修などがなされて、行くだけで楽しい場所に変化してきているが、メジャーリーグのアメリカのスタジアムは、また雰囲気が違って素晴らしい場所になっている。
これらは、スタジアムが「観る側」の視点で存在しているかどうかの違いだろう。
日本のスタジアムは、まずスポーツを「する側」のために作られているところがほとんど。そこにプロスポーツなどが入ってたくさんの観客を呼びこむというところで、「観る側」にとってのさまざまなストレスが生じてしまうのである。
「観戦のためのスタジアム」になるのなら、やはりそれなりの変化が必要だ。
変わっていくには長い年月がかかりそうだが、スタジアムに対する「観る側」の希望を積極的に発信していくべきだろう。
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