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【後編】フットサル界を牽引する、もう1人の“黄金世代”。小野大輔は己の道を貫き通す

自分の魅力は“バカなところ”

-では、ここからは皆様に聞かせて頂いている、プライベートな部分を教えてください。

ここからが大問題ですね(笑)

-フットサルをしていなかったら何をしていたかったですか。

それが何にも無いんですよね。でも服が大好きなので、アパレルとかは楽しいかな、と思います。

-スポーツ以外の趣味はなんですか。

やっぱり、服やスニーカーは好きですね。後は、車を運転することです。

-ご自身の魅力を教えてください。

34歳らしからぬ、バカなところ。

嫌な事とかすぐに忘れるし、人が気にする事を気にしない。人が気にしない事は気にしたりしますけど(笑)基本バカなので、ポジティブ以外なんにもないです。

-だから、海外にもすぐに馴染めたのかもしれませんね。

いや、海外に行った時は本当に大変でしたよ。最初なじめていないうちは試合でも練習でも仲間からパスも来ないし、超ガタイが良いブラジル人と1vs1で喧嘩したり。

ただ、そのブラジル人とは、その喧嘩の後一番仲良くなりましたけどね。その後も、子供にチノ(中国人)ってバカにされたような口で言われたり。その時は、仲良くなったブラジル人がその子供を捕まえて「次言ったら…」みたいに怒ってくれたんですけどね(笑)

-小野さんは、その子供達に何と言ったのですか。

「次試合見に来い。そこで下手だったら、なんと呼んでも良い」って言いました。それで良いプレーを見せると、これも文化の違いはあるんですが、スコーンと態度も変わって。「おい小野、惜しかったなこの前は!」とか「頑張れよ」って言われたり。面白いもんですよね。

-いろいろな意味で実力主義ですし、認められることが大事ですよね。他にもありましたか?

プライベートでは、ナイフ突きつけられたりもしました。なんか電車乗ってて広告みたいのを目の前に置かれて、「お前見ただろ?」って。それで、お金出し渋ってたらナイフつきつけられましたからね。

結局1ユーロ払いました。1ユーロでナイフかよって思いますよね(笑)もう本当に色々あったんで、なんでも出来そうな気がしてます。

-海外に行こうと思って、パっといく行動力も凄いですよね。少し話は変わりますが、いつまで現役でいたいというのはありますか?

特に時期は決めてないですが、監督とかコーチになるつもりはさらさら無いですね。絶対自分が出たいって思っちゃうから。

-監督になっても、「交代、俺。」って言いたくなりそうですね。

そうなんですよ。まぁこう思っているうちは、現役なのかなって感じたりもしてます。ただ、もしやめても子供達のスクールはずっと続けていきたいですね。

-教え方の方針などはあるんですか?

スクールでは、基本的に3つのことだけ約束があるんです。

・出来ないと言わない

・何回失敗してもいいからチャレンジする

・楽しむ

という3つです。挨拶するとかもあるんですが、基本的にこの3つさえ出来れば何をしても良いというスタンスなんですよね。

-楽しみながらプレーする時が、一番伸びる。とも言われますしね。みんなが知らないフットサルもしくはフットサルプレーヤーのまめ知識みたいなものがあれば教えてください。

ヨーロッパの選手は、足から局部まで全ての毛を剃ってましたね。特に夏は。毛がないとオイルマッサージが足に効きやすいんですよね。シャワールームで皆がT字のカミソリで一斉に毛を剃るので、排水溝がつまって、「水流れねぇよ!!」みたいになるくらい剃ってます。で、さらにその毛をまた摘んで投げ合ったりしてるんですよ。

-小学生じゃないですか!

しかもその話をネタに1週間くらいは笑っています。むこうは娯楽が少ないので(笑)

-最後に読者の方にメッセージをお願いします。

フットサルを生で見にきてください!あともう1つ、何かをする上で自分自身でやりたいことを貫くことが本当に大事だと思います。たくさん、マイナスな出来事が起きても、自分が信じた道や方法を信じて継続的にやっていくことが、本当に大事だと思います。

【前編】はこちら

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