「アーマードバトル」とは何か? 実際に甲冑を着て体感してみた!
実際によろいを着て戦う競技
アーマードバトルという競技をご存知だろうか? その名の通り、アーマー(よろい)を着て戦う競技だ。
この競技が特殊なのは、単なる防具にとどまらない、中世ヨーロッパの騎士が着るようなよろいを実際に身にまとうこと。
いったい、どんな試合が行なわれるのだろうか? そこでAZrena取材班は、中世ヨーロッパ文化の発信および、アーマードバトルの練習やスクール、試合などが行われている東京・目白の「キャッスル・ティンタジェル」さんにお邪魔してきた。
アメリカやヨーロッパには趣味で歴史を再現する団体が数多く存在し、彼らは生活スタイルや服装、食事などの細かい部分まで、忠実に当時の文化を再現することを楽しんでいる。アーマードバトルはその中の戦いの部分だけを切り取り、スポーツとしてやり始めたもの。 やがて競技は世界大会が行われるまでに発展。日本は2013年に初めて世界大会に参加。それをきっかけとしてジャパンアーマードバトルリーグを立ち上げ、現在に至る。
「キャッスル・ティンタジェル」で体験が可能
代表のジェイ・エリック・ノイズ氏もかつて、アメリカの歴史再現グループの一員だった。そこで鎧を着て行う戦いに興味を持ち、それからジェイ氏は中世の実際の剣術を学ぶため、ドイツの剣術家に弟子入りした経験を持つ。
キャッスル・ティンタジェルではアーマードバトルの練習・指導を受けられる他、歴史書などの資料を用いて紐解いた、実際の剣術テクニックを教えてもらうことができる。
キャッスル・ティンタジェルでは鎧の販売や細かいパーツの販売も行っている
アーマードバトルで使用する武器は短くて軽く、片手で扱える近接攻撃に向いているものから、長くて両手でしか扱えないが、破壊力のあるものまで幅広い種類から選べる。初心者向けのクラスではラタン製の比較的軽い武器を使用する。
ジャパンアーマードバトルリーグのルールでは着用する甲冑は14〜15世紀のものと決められており、年代や国が異なるパーツを組み合わせることは禁じられている。これなら歴史マニアも納得…? 日本の武士の甲冑を着用することも可能だが、その場合は戦国時代までのものでなければならない。
この方はオークションで室町時代の甲冑を購入して、それを実際に使用している。何だかもったいない気がしないでもない…。
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