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メルカリの次のステージはスポーツ!新たな領域へ進出したその理由

スマートフォン向けのフリマアプリ市場でトップを走るあのメルカリがスポーツ活動支援を開始したのをご存知だろうか?これは世界の頂点を目指すアスリートを支援するというもので、車椅子バスケットボールの土子大輔・篠田匡世両選手を社員として雇用したのだ。

同社はフリマアプリで”世界市場を獲る”ということを目指して企業活動を進めているが、フィールドは異なれど、スポーツの分野で同じ世界の頂点を目指すアスリートを支援していくということを明言し、今回がその“第一弾”となった。なぜ、メルカリはスポーツという新たな領域に足を踏み入れたのか?取締役を務める小泉文明氏に、その意図を語ってもらった。

メルカリがスポーツ支援に至った2つの理由

-**まず、今回のスポーツ支援に至った経緯を教えてください。**

2つの軸があって、1つはビジネス面の話になります。一般的に、メルカリは女性向けのサービスという印象が強いと思うのですが、男性もきちんと利用者として獲得したいという思いがありました。ユーザーを増やすために認知を図りたいというときに、テレビCMやオンラインでやれることには限界があるなと。その中でスポーツという切り口は男性にとって非常に身近なコンテンツ。ですから、スポーツを絡めて何かを一緒にできないかと考えていました。

もう1つが企業としての観点です。障がい者雇用というのは、従業者数が増えていく過程で、取り組んでいく必要性があります。一般的なインターネット企業はカスタマーサポートなどで雇用するケースが多いのですが、通常の業務をしてもらうよりもその人の優れた点に特化してもらう働き方ができないかと考えていました。

それと同時に、会社も大きくなっていく過程で、社会性が問われてくると考えた時に、スポーツや、障がい者のアスリートのサポートをそろそろやろうというのがあって、機が熟したという感じですね。

-**もともと小泉さんがスポーツ好きというのはお伺いしていましたが、その軸で関わりたいという想いはあったのでしょうか?**

それはあるかもしれないですね。僕の高校は進学校だったのですが、体育推薦のクラスがあったんですよ。その体育クラスの生徒の中にはインターハイや五輪に出た人とかもいました。

その中にハンドボールで国体3位にもなったチームのエースで、筑波大学から推薦をもらった選手がいたのですが、彼が春休みに交通事故に遭って片足を失ってしまったんです。

でも彼はそこから競技を走り高跳びに転向して、5回連続でパラリンピックに出たんです。(※)鈴木徹という選手なのですが、彼を見ていたこともあって障がい者アスリートの存在は遠くなかったです。彼がリオパラリンピックの競技直前にGet Sportsに出ていて、それを見たんですよね。「スポーツはいいな」と思ったということもあります。

※鈴木徹:SMBC日興証券所属のパラアスリート。種目は走り高跳びで2000年のシドニー大会から5大会連続パラリンピックに出場し、いずれも入賞している。

-**障がい者スポーツは様々な企業が支援をし始めていますが、そのあたりの流れも感じ取っていた上での決断だったのでしょうか。**

それはあまり意識してなかったんですが、IT企業では、まだまだ少ないと思っています。障がい者アスリートの支援は大企業がやるものという風潮があるんですよね。でも、実際アスリートの年齢からしても、実はIT企業の方が相性はいいはずなんですよね。

僕らの産業も昔は新興産業でしたが、10年、20年と経って、徐々にみんなもIT企業の名前を知り始めてきたし、DeNAや楽天が球団を持つなど、社会にだんだん進出してきています。そろそろ僕らの世代もちゃんと社会貢献に取り組んだほうがいいのではという意識はあります。

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