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コミュニティでフットサル女子をブランディング!ULVOが社会に生み出す価値

女性の日常生活における、“サードプレイス”がULVO

ULVOはあくまで“女子が主役”であり、山本さんを中心に初心者が馴染みやすい環境づくりと参加者へのフォローを行っている。しかし、不思議なことにその中で定期的に開催するMIX(男女混合)フットサルにおける男性のリピートが増えているという。
「最近はMIXでの男子のリピートがすごく多いです。それも年齢層が高くて、30、40代が多いです。20代がそんなにいないのは自分がシュートもドリブルもしたいからでしょうね。30、40代はエンジョイで、女子にアシストして、みんなで盛り上げられたらいいという人が多い。女性を応援するような感じでしょうか。逆に大学生の子が来ると、ここは緩いからあまりゴリゴリしないでね、とは伝えます。上手い子のほうがそういう加減はできるんです。」

活動を積み重ねる中で、「ULVOは女子が主役である」というブランディングができ、自然とコンセプトに合った層が集まるようになってきた形だ。コミュニティを運営していく中で主催者にとってはとても大きな成果であり、恩恵とも言えるだろう。
参加する女性の年齢層として一番多いのは、25〜29歳。これはULVO設立当初から変わらない。そしてそれはもともとターゲットにしていた年代でもある。

ULVO

「25〜29歳は社会人になって数年が経ち、仕事にも慣れてきて、会社と家の往復だな、と感じる頃です。その中でサードプレイスとしてULVOを求めて来てほしいと考えていました。あと、ULVOに来ている女の子を見ていてびっくりするのは、転職する人がかなり多いことです。転職の理由は大抵職場のストレスや人間関係が原因です。それをULVOに来ると発散できるとか、癒される、会社では認められないけどここだと認めてもらえるとか、そういう気持ちの人が来ているからでしょうね。」

きっかけを生み出すコミュニティであり、ビジネスチャンスでもある

今ではフットサルをきっかけに知り合った人同士が自主的に地域別の女子会を開催していたりもするそうだ。
あくまでフットサルは人がつながるためのツールの1つにすぎず、ULVOというコミュニティは誰かにとっての“きっかけ”の場であると山本さんは語る。
「結局やりたいことがあっても、人数がいないとできないはあるじゃないですか。今ならそれをULVOでやろうと言ってあげられる。そうして小さくてもやりたいことを実現していくと、自信が付いていきます。一緒にやってくれる仲間がULVOにはいますし、やりたいと思ったことがあった時には私が一番それを後押しします。」
また、中高生にとっても、様々な仕事に就く社会人と一緒にフットサルをプレーし、それぞれの職業について聞ける機会があるというのは将来設計という点において非常に意味がある。
コミュニティが生み出す価値は参加者に対するメリットだけに留まらない。
例えば企業のマーケティングや商品のサンプリングといったニーズにも答えることが可能になった。
「時代の流れとしてもコミュニティの中で、口コミで良い評判が起こったほうが、購入につながりますし、離れにくいですからね。フットサルをきっかけに生まれたコミュニティを持ちつつ、そこにいろいろな商品を流すというビジネスモデルは前から考えています。世の中のためになることをやったら、結果お金になるというのを思っていましたからね。」
今まで自分がやってきたフットサルというツールを用いて、女性の潜在的なニーズを満たし、コミュニティを形成して、社会に提供できる価値を創り出し、それをビジネスに活かしていく。山本さんはULVOでそれを形にし始めている。

ULVO

よりハードル低く、ULVOを体感できるチャンス

ULVOは6月10日、11日に代々木第一体育館周辺で開催されるアウトドア&スポーツ体感イベント「ソトアソビフェスタ」にブースを設置する予定になっている。
「小さな仮設コートで、2日間、10時から17時までなんでも好きなことをやっていいと言われたので、3対3でいつもやっている女子の初心者向けクリニックやMIXのゲームをやって、優勝したチームには賞品を出してもいいかなと思っています。女子が集まり、初心者も混ぜてワイワイとボールを蹴っていたら、気になるじゃないですか。そこで見ている人にも「フットサルってそういう感じでいいのね」というように感じてくれたら嬉しいです。

最初からパスができないといけない、そうでないとフットサルはやっちゃいけない、というようなことを思っている人も多いので。でもULVOならボールの止め方から教えますよ、と。運動神経が悪くても、スポーツをやったことがなくても、できるというのをブースを通して、通りがかりの人にも見せられたらと思っています。子どももママさんも全然入ってきてOKというふうにするので、そこでみんなで楽しめたらいいんじゃないかなと思います。」

普段から行動心理学とかチームビルディングを勉強し、ULVOに参加する人々が楽しめるようにするための研究を行う山本さんは、ポジティブなオーラを放っていて、人を巻き込む力がある女性である。一度会えばそれは分かるので、ULVOに参加する上での不安はなくなるはずだが、それでもなかなか一歩を踏み出せない人はぜひ「ソトアソビフェスタ」に足を運び、ブースを通してULVOとフットサルの魅力に触れてみてほしい。

ソトアソビフェスタ

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