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ミーガン・ラピノーは、なぜ「スポーツパーソン」賞を受賞できたのか?

2019年サッカー女子W杯で、大会2連覇を達成したアメリカ代表。大会を通じて、サッカー界の男女における賞金格差の是正を求める声を挙げ、世界中から注目を浴びたことは記憶に新しい。

その動きの中心人物となったのが、キャプテンのミーガン・ラピノーだ。2019年12月9日、アメリカのスポーツ週刊誌であるスポーツ・イラストレイテッドは、ラピノーを2019年の「スポーツパーソン」に単独で選出した。

Congratulations to @mPinoe, the 2019 Sports Illustrated #Sportsperson of the Year pic.twitter.com/fHD6sLDhxM

— Sports Illustrated (@SInow) December 9, 2019

「スポーツパーソン」は、その年に最もスポーツマンシップ精神を体現し、かつ実績の伴ったアスリート個人やチームに贈られる。ラピノーは、66年続いてきた同賞の歴史おいて、4人目の女性となる単独受賞者となった。

自身が同性愛者であることを公言しているラピノー。W杯後の凱旋パレードと表彰セレモニーでは、女性差別や移民差別を問題視し、多様性が認められるべきだと訴えた。今回の受賞は、彼女のピッチ上での活躍はもちろん、差別に対する発信力が認められた結果と言えるだろう。

競技を通じて何かを発信しようとする女性アスリートは増えている。アスリートである前に、彼女たちが“社会の一員”であることを忘れず、その声を真摯に受け止めていくべきではないだろうか。

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