五輪競技になる日も近い…? IOCも認めるeスポーツの影響力

2019年末に開催されたオリンピックサミットで、国際オリンピック委員会(IOC)は、eスポーツに関する新たな方針を示した。具体的には、2方向からのアプローチを図ると発表している。

スポーツシミュレーションゲームについては、その将来性が認められた上で、スポーツの発展に寄与するとされた。VRやARといった拡張現実の技術の発展に伴い、スポーツシミュレーションゲームはますますスポーツを模倣するコンテンツになりつつある。

また、これ以外のゲームについては、現段階では特定のゲームではなく、選手やゲーマーなどの“個人”に焦点を当てるべきだとした。これによって、スポーツへの参加が促進され、健康的なライフスタイルに繋がると見ている。

これまで、IOCがeスポーツに関する議論を前向きに捉えることは少なかった。2018年度のオリンピックサミットでは、IOCはeスポーツが五輪種目になり得るという考えに対して、「早すぎる」という厳しい見解を示している。

IOCの会長を務めるトーマス・バッハ氏は、激しいビデオゲームは“オリンピックバリュー”にふさわしくないと捉えていたのだ。

The Olympics is full of events which are former martial sports designed very much to kill or subdue enemies IOC president Thomas Bach’s comments on esports were “patently daft stuff” pic.twitter.com/cBA1JeqHZ0

— GamesIndustry (@GIBiz) September 7, 2018

現在は少しずつではあるが、eスポーツのプラットフォームやイベントも開催されている。新たなスポーツの形として、eスポーツが五輪で見られる日はそう遠くないかもしれない。

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