延期が発表された東京2020。SNSではどのような動きが…?
ポジティブな意見が、ネガティブな意見の約2倍に
投稿内容がポジティブに捉えられているか、ネガティブに捉えられているか (赤はネガティブ、緑はポジティブ、グレーはニュートラル)
全体の投稿のセンチメント(市場心理)を見ると、ニュートラルな投稿が69.4パーセントを締めた。また、ポジティブな意見は19.74%で、ネガティブな意見の約2倍となっている。
一方で、延期が発表された24日にはネガティブな投稿が多く見られ、その割合は22.8パーセントに。延期による混乱と落胆や、聖火ランナー辞退の投稿などが要因として考えられる。
様々なことを考慮し、聖火ランナーへの参加は辞退させて頂きました。
I declined the torch relay runner for TOKYO OLYMPIC 2020. Hope the terrible and sad things that has been happening around the world will be over sooner…
— Yuki Nagasato | 永里 優季 (@Yuki_Ogimi) March 23, 2020
全国紙やインフルエンサーがリーチを伸ばす
1位:朝日新聞(Facebook)
2位:Tokyo 2020(Twitter)
3位:Gretchen Ho(Instagram)
4位:読売新聞オンライン(Facebook)
5位:JAPANKURU(Facebook)
6位:レスポンス(Facebook)
7位:茂木健一郎(Twitter)
8位:デイリースポーツ(Twitter)
9位:日本サッカー協会(Instagram)
10位:サッカーキング(Twitter)
また、この期間で最も影響力があったアカウントは、毎日新聞のFacebookページだった。1日に4〜5件ほど大会関連の投稿を行なっていたことから、高いリーチが見られたのだと考えられる。4位の読売新聞オンラインも、毎日新聞と同様に全国紙のため、影響力が高かったのではないだろうか。
7位には脳科学者の茂木健一郎氏が名を連ねた。茂木氏はTwitterで新型コロナウイルス関連のツイートを数多く投稿しており、五輪延期についても触れている。150万人近いフォロワーを抱えているため、インフルエンサーとしてリーチを伸ばした形だ。
56年ぶりの東京オリンピックがこんなことになってしまったのは偶然だけれども、それを必然だと思って受け入れて対応すれば、きっと日本にとっては精神的成長の糧になる。偶然を必然にすることこそが、偶有性の根幹。希望的観測はもはや止めて、偶有性を受け入れて、前を向くべき時だろう。
— 茂木健一郎 (@kenichiromogi) March 23, 2020
56年ぶりの東京五輪・パラリンピックは延期となってしまったが、茂木氏の言う通り、事態を受け止めて前を向かなくてはいけない。そして、大会の機運醸成には、スポーツ関係者やインフルエンサーのSNSでの貢献も一役買うだろう。
参照:『東京オリンピックの開催延期に関する、ソーシャルメディア上でのリスニング結果』Nielsen Sportsより
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