延期が発表された東京2020。SNSではどのような動きが…?

東京五輪・パラリンピックは、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、2020年3月24日に1年程度の延期が発表。30日には、2021年7月23日に五輪、8月24日にパラリンピックの開幕が決まった。この延期によって、SNS上ではどのような動きがあったのだろうか。世界最大のマーケティング調査会社・ニールセン傘下の「ニールセンスポーツ」の協力をもとに紐解いていく。

調査期間:2020年3月23日(延期発表前日)〜30日(開幕日発表)

大会関連の投稿で注目を浴びたのは…?

はじめに、延期発表前日の2020年3月23日から、開幕日が発表された30日までの8日間で、エンゲージメント数が高かった大会関連の投稿に着目する。

1位:Tokyo 2020(Instagram)
2位:蔡 英文(Instagram)
3位:Tokyo 2020(Twitter)
4位:YOSHI(Instagram)
5位:永里 優季(Twitter)
6位:首相官邸(Instagram)

最も高い数値を記録したのは、Instagramで配信されたTokyo 2020公式アカウントの延期決定後の投稿だった。3位にもTwitterでの投稿が入っており、大会公式アカウントの影響力の高さが伺える。

この投稿をInstagramで見るTokyo 2020(@tokyo2020)がシェアした投稿 – 2020年 3月月24日午前6時32分PDT

東京2020大会の実施に向けて、 関係機関と一体となり、遅くとも2021年夏までの実施に向け、検討してまいります。

— Tokyo 2020 (@Tokyo2020jp) March 24, 2020

また、2位・4位・5位には、個人アカウントの投稿がランクイン。2位の蔡英文(台湾の総統)と、4位のYOSHI(歌手、モデル、俳優)は、いずれも2021年の東京五輪開催に向けてポジティブなコメントを発信している。

この投稿をInstagramで見る蔡英文(@tsai_ingwen)がシェアした投稿 – 2020年 3月月25日午前1時47分PDT

この投稿をInstagramで見る𝐘𝐎𝐒𝐇𝐈(@yoshi.226)がシェアした投稿 – 2020年 3月月26日午前4時18分PDT

キーワードから見るメディアの影響力

東京2020関連のキーワードとともに使用されているキーワード (赤は東京2020関連、水色は各メディア関連のリプライやハッシュタグ)

調査期間内の投稿のキーワードに目を向けると、赤い部分の大会に関するキーワードと、水色の部分の各メディア関連のリプライやハッシュタグが数多く見られた。また、「#拡散希望」というキーワードもあり、これは新型コロナウイルス関連の情報の拡散が行なわれていたのだと考えられる。

最もインプレッション数が多かったキーワード

インプレッション数の1位は「#tokyo2020」。その後は大会関連のキーワードが続き、7位に「#新型コロナウイルス」がある。また「#fnn」や「#dailysports」が続いており、メディアの影響力の高さが伺える。

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