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【検証レビュー】重ね着で涼しく!?真夏キャンプの不快指数をゼロにする、ウワサのベストの実力やいかに!

空調服を着た人 カラッと晴れた夏空のもとでのキャンプは、開放感にあふれて最高に気持ちいいもの。しかし、それだけでは過酷な暑さはごまかせません。連日続く鬼のような猛暑に、キャンプをためらっている人も多いのではないでしょうか?そんななか、暑さ対策で近年ジワジワと注目を集めているアイテムが「空調服®」です。hinata編集部が実際に着用し、その実力と人気の理由を探りました。

目 次

  • [7月末日。最高気温は33度、日差し照りつける神奈川県内キャンプ場にて。]()
  • [設営時に着用してスイッチオン。涼しくて辛さが半減!?]()
  • [空調服®は夏キャンプのヒーローになるかも]()
  • [ちょっとだけ感じたデメリット]()
  • [暑さ対策としてはかなり優秀。一度試す価値はアリ!]()

7月末日。最高気温は33度、日差し照りつける神奈川県内キャンプ場にて。

ウェルキャンプ西丹沢ポータブル扇風機や冷感タオルなど、夏のキャンプ場ではそれぞれのグループごとに思い思いの暑さ対策をしています。近年、特に注目されているのが、熱中症対策として建設現場などで使われてきた「空調服®」。ウェアについたファンで体に風を送り、暑さを和らげるためのワークウェアです。 空調服いわゆる「作業服」といった武骨な見た目から、一般的なアウトドアで使いやすいよう、スマートで今っぽいデザインのものが増えてきているのも人気の理由。ここ最近では大手セレクトショップの「ジャーナル スタンダード」がオリジナルデザインの空調服®の販売を始めるなど、ファッションアイテムとしても市民権を得てきています。 空調服「風を浴びるだけで、そこまで涼しくなる…?」と思う人も多いでしょう。「むしろ1着多く着込む分、暑さが増してしまうのでは?」。hinata編集部にも、いまいちその実力を信じきれない部員がちらほら。

そこで、キャンプ中の使い勝手や涼しさが実際にどの程度なのか、検証してみました。当日の最高気温は33度。キャンプ場内でも日なたにいると、動いていなくてもじっとり汗がにじんでくる暑さです。今回は、袖のない「フード付き空調ベスト™」を着用しました。## 設営時に着用してスイッチオン。涼しくて辛さが半減!?

Tシャツの上に着用。スイッチを入れた瞬間、体感温度が劇的に変わる

スイッチの入っていない空調服キャンプ場に向かう道中で渋滞にはまり、現地に到着してチェックインが済んだのは13時ごろ。不運なことに、一番暑い時間帯に設営することに。はからずも、空調服®の実力を確かめるのにはおあつらえむきのシチュエーションとなりました。さっそくTシャツの上にベストを着込みます。

着た瞬間の感想は…正直、暑い。ポリエステル素材なので風を通さず、服の中に熱気がこもります。 空調服を着た人とりあえずファンを動かしてみます。ベストの内ポケットに内蔵されているバッテリーのスイッチをオン。その瞬間、今までの疑念が一気に吹っ飛びました。「信じられないぐらい涼しい」。風を通さない生地の特性のおかげで、腰のファンから襟元に空気の通り道ができ、上半身全体を冷やしてくれます。

いつもなら車から荷下ろしするだけでTシャツがじっとりしてきますが、服の中を絶えず風が吹き抜けているので、汗をかいてもすぐに蒸発してムレません。普通にTシャツ1枚で屋外にいるのと比べると、体感的にはクーラーのきいた部屋にいるぐらいの涼しさです。### 風が上半身全体に行き渡る、計算された構造

空調服の内側左右の腰部分にはファンが内蔵。充電式のバッテリーを繋いで使用

その後テント・タープ設営のために動き回るとさすがに多少の暑さは感じましたが、汗が垂れてくるようなことはありませんでした。「暑さが不快な理由の大半は汗なのでは」と思うほど、普段のキャンプよりだいぶ快適。暑くてだらだら作業することがないので、設営時間も心なしか早く済んだような気がします。

作業を終え、気になったのは空調服®の構造。腰のファンから風を送るだけでは、特に今回着用したようなベストタイプの洋服では裾や脇から空気が漏れてしまいそうです。ウェアの内側を見ると、ファンの下あたりにドローコードが。裾を絞ることで風が漏れないようにできる構造になっています。 空調服の脇部分脇の下にもスナップボタンが付いていて、アームホールから風が漏れるのをブロック。自分の体型に合わせて、隙間ができないよう調整できます。 空調服最大のポイントは後ろ襟の調整ストラップ。これがあることで首元に空気の通り道ができ、服の中に熱気がこもりません。## 空調服®は夏キャンプのヒーローになるかも

使ってわかった、涼しい「以外」のメリット

空調服を着た人実際に使ってみて、「風が通って涼しい」こと以外に感じた利点がいくつかありました。まずは「体が汗でベタつかない」こと。そもそも汗をかきづらくなることもありますが、汗をかいてもすぐに乾くので、服がじっとりまとわりつく感じがありません。 空調服今回着用したベストはカラフルなキッズサイズも展開

子供用の大人用と比べると、キッズウェアはファンも少々小ぶり

また、今回は大人のみのキャンプでしたが、同行した友人は「子づれのキャンプが楽になる!」と絶賛。炎天下に長時間いると、体の小さい子どもは熱中症やあせもなど、暑さ・汗によるトラブルに大人以上に見舞われやすいもの。遊びに夢中になっているうちに、気付いたら具合が悪くなっていた…なんてトラブルが起こらないよう、日中は空調服®を着せておくのも賢いテクニックです。### 最大20時間も連続使用できる充電式バッテリー

空調服のバッテリーキャンプの間じゅうずっと使っていたくなるほど、空調服®があるだけで屋外で過ごす快適度合いがアップします。しかし、気になるのはファンの稼働時間。キッズにぴったりな小型・軽量のリチウムイオンバッテリーは、上部のボタンで風力が4段階に調節でき、最大で20時間の連続使用が可能。風力を最大にしても約4時間はもつので、日中、暑さのピークをしのぐには十分です。 空調服のバッテリー出典:空調服

バッテリーは約2.5時間でフル充電可能。ポータブル電源があれば、一日中使った後も、寝ている間に充電できます。## ちょっとだけ感じたデメリット

焚き火設営中やキャンプ場散策の間は涼しく過ごせましたが、夜の焚き火タイムで「惜しい」と思ったポイントが。ファンの位置が後ろ身頃の腰のあたりなので、チェアに深く座ると腰まわりにゴツゴツと違和感がありました。また座る角度によっては通風口が塞がれ、うまくファンがまわらないことも。 川辺に置いた空調服ファンとバッテリーを合わせても500mlペットボトルと同じか少し軽いぐらいで、重さはまったく感じませんでした。ふとした瞬間にファンの稼働音を感じましたが、音の大きさでいうと置き型・手持ちの扇風機と同じぐらい。身につけている分、夜の静かな時間帯には若干音が気になるかもしれません。## 暑さ対策としてはかなり優秀。一度試す価値はアリ!

フルメッシュになるテントを選んだり、アイスで涼を感じたり…。暑いなかでも快適にキャンプをする方法は様々ありますが、選択肢として空調服®はかなり有力。インパクトのある見た目と「作業着」のイメージから尻込みしている人も、一度試してみる価値は十分あります。他のアイテムでは味わえない「新感覚」の涼しさが、キャンプをちょっと楽しくしてくれるかも?※掲載商品は、セフト研究所・空調服の特許および技術を使用しています。「空調服」「DC空調服」ロゴ、「エアギア」は、セフト研究所・空調服の登録商標です。「空調ベスト」は、セフト研究所・空調服の商標です。ウェア以外に、クッションやバッグも!?空調服®の実力派アイテムをチェック

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