最高の一瞬『最多入場者_浦和レッズ(サッカー)』

Jリーグもよく撮影します。これは浦和レッズが2006年に初のシーズン優勝を決めた、最終節のゴール後の写真です。

浦和は人気のあるビッグクラブで、アジアでの優勝や国内のカップ戦制覇、Jリーグも2ステージ制だったときの片方のステージ優勝はあるのですが、Jリーグの年間チャンピオンというのは同年年しかありません。

この試合は2位だったガンバ大阪と優勝を争う直接対決となり、埼玉スタジアムは決勝戦のような雰囲気でとにかくすごかった。何と6万2241人、当時のJリーグ最多入場者数を記録しました。

試合はガンバが先制したのですが、浦和が前半のうちに逆転。そして後半、決勝点となる3点目を挙げたのがこの写真です。この年得点王になったワシントンが決め、シーズンMVPに選ばれた田中マルクス闘莉王と、ちょうど私の前で喜びを爆発させました。

天気もよく、スタジアムは浦和レッズカラーで真っ赤。ゴールが決まった時の会場の地響きのような盛り上がりが印象的でした。

▼木鋪虎雄(きしく・とらお)

1962年、長野県飯山市生まれ。写真学校卒業後、大阪のカメラマンに弟子入り。その後、朝日新聞社、学研などでスポーツ写真の世界に魅了され、現在はサッカーを中心に、ラグビー、バスケットボール、高校野球などを撮影。サッカーではW杯3回取材。

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