最高の一瞬『ウェールズ戦で歴史的勝利(ラグビー)』

2013年6月15日、東京の秩父宮ラグビー場で、日本がウェールズに23−8で勝利した試合です。

対戦する両チームが、キャップ対象試合として認めたテストマッチで、ホームユニオン(ウェールズ、イングランド、スコットランド、アイルランド)といわれる4チームに勝つのは史上初めての出来事。

大観衆が大いに沸き、ノーサイド直後、キャプテンの廣瀬俊朗が前キャプテンの菊谷崇に持ち上げられたシーンです。

エディー・ジョーンズがヘッドコーチに就任して、1年と少しくらいの時期でした。キツい練習を続けてきながら、なかなかいい結果が出せないでいました。ここで大敗していたら、もしかしたらクビになっていたかもしれません……。

暑い中、パス展開を重視して、自分たちでボールをキープし続けて相手に渡さず、フィットネス勝負に持ち込んだのが勝因でした。

この試合がきっかけとなって、2015年のラグビーワールドカップでの活躍につながっていきました。

▼斉藤 健仁(さいとう・けんじ)

1975年生まれ、千葉県育ち。大学卒業後、印刷会社のサラリーマンを経て、写真も撮影するスポーツライターに。WEB、雑誌等でラグビーとサッカーといったフットボールを中心に執筆。ラグビーW杯は5回取材、サッカーW杯やユーロ、夏季五輪にも赴く。

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