最高の一瞬『カリスマプレーヤー_吉田亜沙美（バスケットボール）』

女子選手も取り上げたく、吉田亜沙美選手を紹介させてください。幼いときから抜きんでた実力のあった有名な存在で、カリスマ性を持ったプレーヤーです。試合会場へ行くと、すごく人気があるのがわかります。

身長は165cmと小さいのですが、持ち味であるスピードを落とすことなく、キレのあるプレーを続けています。見ていると、そのすごさに圧倒されますね。

高校３年生から日本代表に入り、卒業後はJOMOに入って（現JX-ENEOSサンフラワーズ）プレー。2008年北京五輪、2012年ロンドン五輪と、日本は出場できなかったのですが、16年のリオデジャネイロ五輪は中国で行われたアジア予選決勝で中国に快勝して、本大会出場。前回の04年アテネ五輪10位を上回るベスト8の成績でした。

これで多分、精神的にも満足したのかなと私も思いましたが、2018-19シーズン後に引退。しかし、2019年9月に電撃復帰して、今があります。

写真はベルギーで行われた、今年2月の東京五輪最終予選（日本は開催国枠で出場権があるが、規定で参加）のものです。吉田選手の東京五輪をモチベーションに頑張るところがすごく、私が胸を打たれる部分でもあります。

五輪本番では、若い選手を近いところで引っ張る存在であってほしいし、プレー面では勝負どころで活躍してほしいなと思います。

▼加藤 誠夫（かとう・よしお）

1965年、東京都生まれ。東京写真専門学校（現：東京ビジュアルアーツ）卒業。1986年よりスポーツ誌出版社中心に活動を始める。現在はバスケットボールをはじめ、サッカー、テニスなど、ジャンルを問わず撮影、近年はパラスポーツも力を入れて撮影している。