THINK SPORTS『プレッシャー』

日本人選手に、連日メダリストが出た東京オリンピック。

周囲のサポートを受け、また周囲の期待も受けながら、大舞台で結果を出すには、のしかかる大きなプレッシャーを克服しなればならない。

メダリストたちのコメントは、そんなプレッシャーとの向き合い方が示されていて面白い。

多かったのは、「自分がいちばん練習してきたから」という自信を持って、プレッシャーに打ち勝ってきたタイプ。自信を手に入れるには相当な努力が必要だが、大舞台に向けてそれをやり切ったとの気持ちがあるのだろう。

一方で、ケガなどがあって、決して万全とはいえないコンディションで大会に臨んだ選手もいた。そうしたなかで「自分のできることをきっちりやるだけ」と開き直りが奏功したパターンもあった。結果を気にせずにプレーに集中する形で、プレッシャーを意識の外に置いたケースだろう。

もう一つ、「プレッシャーはかかるもの」という考え方の選手もいた。どうせプレッシャーはかかってパフォーマンスは落ちるから、そこを自分のベストとして勝負したという。プレッシャーをあらかじめ計算して戦略を立てて臨む。これはプレッシャーとうまく付き合った形といえる。

プレッシャーは、スポーツをしていて、記録を出したかったり、勝負に勝ちたかったりする場合は、必ず出てくるもの。そんなとき、トップアスリートのプレッシャーへの向き合い方は大いに参考になりそうだ。

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