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東京五輪、MVPはコイツだ! 人気ツイッタラーtkqの7選

UPDATE 2021/08/10

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東京オリンピックは、8月8日に閉幕を迎えた。

新型コロナウイルス蔓延により、史上初となる1年の延期を経て無観客で開催された今大会。開催に懐疑的な目が向けられていたが、終わってみれば史上最多となる27個の金メダルを獲得するなど日本人選手たちの活躍が目立った。

そんな記憶にも記録にも残った東京五輪を、様々な角度から振り返りMVPを選出。13年前と同じ顔が並んだソフトボールや上下反対に見えるメガネが気になった卓球の水谷隼選手、まさかの行動で国民を一致団結させた“あの”市長など、今大会を彩った人たちを人気ツイッタラーtkqさんに選出してもらった。

五輪の各部門最優秀賞を発表

いやー、オリンピック楽しかったですね!

始まるまでは色々とやきもきしましたし、実際始まってからもモヤモヤしている方もいらっしゃることかと思いますが、アスリートが躍動する姿自体はやはり見ていていいものです。

というわけで、私が印象に残った五輪の各部門最優秀賞を発表しようと思います。審査基準は私の印象に残ったかどうか、そして私が選び、私が発表するので何の権威もありません。「五」輪ということもあり、賞の数は7つにしました!

最優秀時をかける少女賞:ソフトボール女子日本代表&アメリカ代表

見事に金メダルを獲得したソフトボール女子日本代表。五輪連覇ということなのですが、ソフトボールがしばらく種目から外れていたこともあり、なんと前回は2008年北京大会ということです。その間、13年。待たされた代表選手たちの喜びもひとしおだったことでしょう。

決勝の先発は上野由岐子選手でしたが、北京大会の決勝アメリカ戦でも先発は上野由岐子選手でした。そして、アメリカの先発も前回と同じオスターマン選手。13年前と全く同じという恐ろしい話です。なんなら主将の山田恵里選手や峰幸代選手も北京に出ていましたし、アメリカで途中からリリーフしたアボット選手も北京で投げていました。時を駆けすぎではないでしょうか?

次回パリ大会ではソフトボールは実施種目に選ばれませんでしたが、次々回のロサンゼルス大会で復活する可能性があります。いくらなんでもさすがに7年後はしんどそうですが、精いっぱい喜んだり悲しんだりする少女のような彼女たちならいけそうな気もします。冷凍保存して2100年月面オリンピックも視野に入れるという選択肢もありますしね。フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン!

最優秀トーナメント表賞:野球

見事に金メダルを獲得した侍ジャパン。決勝の相手はアメリカということで、準々決勝で一度勝った相手ですが、2度勝利ということで完全に打ちのめしましたね。ただ、あまり今大会のルールに馴染みのない人にとっては「なんでアメリカは負けたのに決勝来てるの?ずる?」と思ったことでしょう。

それは組合せ表に秘密があります。本大会では、なんとグループリーグに出場した6チーム全チームが決勝トーナメントに進出することができたのです。もちろんいい成績のチームがトーナメント上有利な位置に来るのですが、全チーム決勝トーナメント進出は中々ないレギュレーションなので、戸惑いました。さらに、決勝トーナメントで負けた場合にもアメリカのように復活する制度があります。参加チームが少ないのでやむを得ない措置ですが、トーナメント表は一見では実に複雑です。

唐突に「ここの対戦は野球ではなく拳で」と書かれても気づかないかもしれません。これをさらに発展させ、アナグラムと暗号、さらにはランダム要素を駆使して「次どうなるかわからない」「当日になっても順位がわからない」という『カイジ』の福本伸行先生が考えた新しいデス・ゲームのようなレギュレーションを、野球だけでなく他の競技でも導入して欲しいものです。

最優秀メガネ賞:水谷隼

伊藤美誠選手との卓球男女混合ダブルスで見事に金メダルを獲り、男子団体でも銅メダルを獲得した水谷隼選手ですが、その卓球の実力もさることながら、気になったのは着用していた特殊なメガネ。顔がアップになることが多い卓球において、そのメガネに注目した方も多かったのではないでしょうか。

その中には「逆……?」「上下反対なのでは……?」と私のように思ってしまった方もいたはずです。少なくとも私は、メガネが気になって緊迫する試合経過が全然頭に入ってこないという本末転倒な状態に一時なってしまいましたが、長男だからなんとか正気を取り戻しました。次男だったら危なかったかもしれません。

ただ、このメガネはこれで正しい掛け方をしているようですね。まさか金メダリストに「メガネ上下逆なんじゃないですか?」なんて聞けるわけもなかったので、一安心です。

水谷選手はそもそも目の状態が悪いからこういったメガネをつけていたということで、その影響もあって今大会で引退だそうです。長年卓球界を引っ張り続け、本当にお疲れ様でした。引退しても「さすがにラケット型はやりすぎでは」「武器? 」という突飛なメガネをかけて我々を驚かせて欲しいものです。

最優秀解説賞:瀬尻稜

スケボーの中継で、「鬼ヤバいっす」「かっけ~!」「アツいっすね~!」などのビッタビタのゴン攻め解説を繰り広げて話題になった瀬尻さん。技術も適切に説明するそのフランクな解説は人気となり、メダルを連発した競技自体のかっこよさと相まって、スケボー人気に拍車をかけたのではないでしょうか。

BMXの勅使河原大地さんの解説も「ゲシる」「オーマイガー!」など冷静に聞けばかなりラフだったのですが、先に瀬尻さんが解説していたため「ちょっと固いかな?」くらいに思ってしまったほどです。やっぱり先行者というものは偉大ですね。

ただ、その言葉遣いの裏には膨大な知識と経験が隠されていて、「あ、こんな普段の言葉でも伝えられるんだ」と気づかせてくれたその解説は革命的でした。「想いを届ける」「選手たちの絆」などの使い古した定型句を実況で連呼するよりも、よほど競技の魅力が伝わったのではないでしょうか。これからも瀬尻さんはスケボーのデカい大会では超やべ~ハンパない解説でマジパーティーさせてください。

最優秀市長賞:河村たかし(市長)

金メダルを獲得したソフトボール女子代表の後藤希友選手が名古屋市出身ということで、名古屋市を表敬訪問したところ、なぜか河村たかし市長が金メダルをかじるという暴挙に出て、騒然となりました。かなり批判もされましたが、私は勇気ある行動として評価させていただきます。

いきなり市長が自分で獲ったわけでもないメダルをかじるとか、そんな常識外れなことを意味もなくするわけがないじゃないですか。河村たかし市長は自らを犠牲として、国民の心を一つにしたのですよ。五輪を熱心に見ている人も、五輪にモヤモヤした感情を抱く人も、全ての国民が「気持ち悪い」と思う行為は中々できるものではありません。

分断が叫ばれる現代の日本を、一時的にでも団結させたその功績は計り知れないでしょう。ソフトボールを支援する大企業トヨタさんがブチ切れていますが、これからも河村たかし市長は要所でキモいことをしていただき、国民の心を繋ぐ絆となっていってほしいものです。次は菅首相の耳を舐めるとかどうでしょうか。

最優秀ハードル下げ賞:森喜朗(組織委員会前会長)

大会直前に小山田圭吾さん、小林賢太郎さんと開幕式の企画メンバーが、過去の発言によって次々と辞めることとなりました。この流れの最初にいたのは間違いなく森喜朗さんです。

小山田さんと小林さんが過去の発言が問題になったのと比べて、森さんはリアルタイムの失言が原因ということで、さすが失言界のトップランナー、唯一抜きん出て並ぶ者なしといったところでしょうか。

森さんがスタートを務めた「炎上聖火リレー」とでも言うしかないこの開幕前の一連の出来事により、開幕式の時点ではアラを探してやろうと負の期待が今までになく高まっていました。しかし、いざ始まってみるとピクトグラムやゲーム音楽を使った演出はコンパクトで面白く、期待値が恐ろしく低かったこともあり、「あんなことがあったのに割といいじゃない」という肯定的な評価が多かったように思います。

普通に開幕式を迎えていたら重箱の隅をつつくような批判があったかもしれず、これも森さんが極限までハードルを下げていたおかげと言えるでしょう。森さんはこれからも「火炎無効」というその特殊ステータスを生かして、勝負どころでは火だるまになって日本国民のハードルをどんどん下げていっていただきたいものですね。

最優秀東京オリンピック賞:運営&スタッフ&選手のみなさん

100年に1度の疫病が蔓延してそれも収まらず、1年延期したことで予算もひっ迫し、政治的に反対の意見も多い中での開催、という考えられる限りの逆風が吹き荒れる中、それでもなんとかオリンピックを開催することができたのは間違いなく運営とスタッフ、そして選手のみなさんのおかげです。

観客席に行くことはできませんでしたが、やはり自国で行われるオリンピックというものは非常によいものでした。生きているうちに、もう一度くらい、今度こそ観客がいる状態でオリンピックを見たいものです。みなさん、お疲れ様でした!

さて、3年後のパリも楽しみですね!

■プロフィール
tkq(@tkq12

日本プロスポーツスローガン研究会上級顧問。主にサッカーチームのスローガンについて日々研究を重ねています。応援するチーム(ジェフユナイテッド千葉)がJ2に10年以上幽閉中で、何とか法的措置で昇格できないか模索中。

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