
かつてバブル期には高値で取引され、資産としても注目を集めたゴルフ会員権。
現在ではその価値観も大きく変化し、「資産」として保有することに対して疑問を持つ声も増えてきました。
そこで本記事では、ゴルフ会員権が資産としての価値があるのかについて解説します。
バブル期にはゴルフ会員権が資産として活用されていた
バブル期には、ゴルフ会員権が純粋なプレー目的だけでなく、資産としての価値を持つ投資対象として広く注目されていました。
バブル期には不動産などと同じく会員権の価格は高騰し続けており、売買によって利益を得ることも珍しくありませんでした。
日本で一番高いゴルフ会員権である小金井カントリー倶楽部では、5億円の値段がついていたぐらいです。
しかし、2025年時点でゴルフ会員権が資産として活用されていることはほとんどありません。
ではなぜ、ゴルフ会員権は資産にならないのでしょうか。
ゴルフ会員権が資産になりにくい理由
ゴルフ会員権が資産になりにくい理由は大きく2つあります。
理由①:取得費・維持費がかかるから
ゴルフ会員権が資産になりにくい理由の1つ目は、取得費・維持費がかかるからです。
ゴルフ会員権を購入する際には、会員権の代金に加えて、名義変更料や会員権業者に支払う手数料など、会員権以外の種々の費用を支払う必要があります。
さらに、たとえゴルフ場を利用しない期間があっても、年会費は毎年発生します。
これらのコストは資産価値の上昇によるリターンを打ち消してしまう可能性があり、単純な「保有資産」としては負担になることも少なくないのです。
理由②:他の投資商品以上の利回りが期待しづらいから
ゴルフ会員権が資産になりにくい理由の2つ目は、他の投資商品以上の利回りが期待しづらいからです。
株式や投資信託、不動産などと異なり、ゴルフ会員権は価格が大きく上昇するケースが少なく、流動性も低いため、売却益を狙った運用には向いていません。
趣味や福利厚生としての価値はあるものの、純粋な投資対象としてはリスクに対してリターンが見合わないと判断されがちです。
まとめ:ゴルフ会員権は資産としての価値は高くない
ゴルフ会員権はバブル期には、資産としての価値が高く注目を集めていました。
しかし、現在では価格の変動や維持費の負担、流動性の低さといった課題から純粋な投資対象としては向いていないと言えます。
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