笹生優花は『70』も31位後退… 大混戦にも驚かず「LPGAは世界一」

笹生優花は伸び悩み首位と6打差で最終日へ(撮影:ALBA)

<LPGAドライブ選手権 3日目◇25日◇スーパースティション・マウンテンGC(米アリゾナ州)◇6526ヤード・パー72>

前日にアルバトロスを達成した笹生優花だが、この日は出入りの激しい一日となった。8バーディ・4ボギー・1ダブルボギーの「70」で回ったムービングデーに「いいショットもありながら、良くないショットもあった。できれば安定したゴルフがしたい」と振り返った。

1番でボギー発進となったが、前日アルバトロスの2番でバウンスバックに成功。5番、8番をボギーとしながらも、6番と7番、9番と10番でともに連続バーディを奪い、流れは切らさなかった。そして13番からは3連続バーディ。一時はトータル13アンダーまで伸ばした。

だが、終盤に落とし穴は待っていた。16番をダブルボギーとすると、17番パー3ではティショットを左手前バンカーに入れてボギー。この日はティイングエリアが前に出てチャンスとなった18番パー5では、ティショットでドライバーを振り切るも、左サイドに続く池につかまってパーでフィニッシュ。「アンダーで上がれたのでいいんじゃないかな」と前向きに語るが、そう話す姿はちょっぴりうつむいている。

トータル10アンダーと2つ伸ばしたが、順位は15位タイから31位タイに下がった。首位と4打だった差は6打に。「伸ばした、落としたで順位が変わるのはコースにもよるし、落としても順位が上がることもある。スコアというよりは順位が大事」。ちなみにこの日のベストスコアは「63」で、全体平均ストロークは「68.6」だった。

首位と4打差位内に25人がひしめく大混戦。「LPGAって世界一のツアーなので。それは普通じゃないかな(笑)」とクールに捉えたが、V戦線とはやや水をあけられた。それでも「やることやって自分のベストが出せれば結果はついてくる」。最終日に持ち前の爆発力を発揮してみせる。(文・笠井あかり)

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