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「得意じゃない」メジャーで好プレー “スタイルチェンジ”の永井花奈が決勝Rへ

予選ラウンドは上々の通算5アンダー。週末で首位の座を奪いにいく(撮影:佐々木啓)

<日本女子オープン 2日目◇29日◇芦原ゴルフクラブ 海コース(福井県)◇6528ヤード・パー72>

ツアー通算1勝の永井花奈が、2日目に5バーディ・3ボギーの「70」をマーク。トータル5アンダーまでスコアを伸ばし、予選通過が確実な好位置でホールアウトした。

前半はボギーなしの3バーディ。3アンダーで折り返したが、後半は2ボギー・3バーディの1オーバーでプレー。「悔しいです」と唇を噛んだ。だが、「ボギーを打ってもバーディで戻せた」とズルズルとスコアを崩さなかった。、因は「比較的ドライバーの調子がいい。深いラフからはたぶん打っていないと思います。だからなんとかなっていて、久しぶりに回りやすいです」と振り返った。

「意外と回りやすい」の“意外”というのは、「フェアウェイが思ったよりも広いのと、意外と距離が無かったこと」。そして、ブラインドホールも自分の味方につけていた。「先が見えないから、遠くの風景で決めて打たなきゃいけないんですが、嫌なものが逆に見えない。池やOBが見えることがないから、その辺に関しては打ちやすいのかなと思います」。見えないことで狙いが定まらず不安になるようなシーンでも、ティショットが乱れることはなかった。

永井は3週前の国内女子メジャー「日本女子プロ選手権」で予選落ちを喫していた。そのせいで、メジャー戦にあまりいいイメージがない。「コースが(毎年)変わるところが得意じゃなくて。でも、練習ラウンドの仕方とか、試合に入るまでのルーティンを変えたら今週は良かった」。普段と違うスタイルで挑んだことが、好位置での予選通過につながった。

現在メルセデス・ランキングは45位。来季のシード権(50位以内)を余裕もって獲得するために、「もうちょっとポイントを稼ぎたくて。出場権を取りに行くという気持ちで頑張れば、それなりのポイントが手に入るかなと思ったので、そういう気持ちで今回は臨んでいます」と、ビッグポイントが獲得できるメジャー大会で上位入りをにらむ。

高校2年時に出場した2014年大会では優勝争いに絡み、3位でフィニッシュ。一躍注目を浴びた。16年にプロ転向し、翌年17年に短縮競技となった「樋口久子 三菱電機レディス」でツアー初勝利を挙げたが、そこから勝利はない。悲願の2勝目に向けて、勝負の週末に挑む。

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