今年パターを替えた女子プロで、平均パット数が良くなった選手は?
今年の女子ツアーは8戦して初優勝者が4人。ニューヒロインが誕生するだけでなく、申ジエはじめベテラン勢も対抗する熱い戦いとなっている。また、オデッセイとテーラーメイドの新たな▲ネック投入など、この春は特にグリーン上で話題が事欠かない。
では、今年パター変更で本当に奏功したのは誰か。昨年スタッツと比較して「パーオンホールの平均パット数」と、「1R当たりの平均パット数」が良くなった選手を抽出してみた。まずは、パーオンホールの平均パット数が最も良くなっていたのが「アクサレディス」で2位だった比嘉真美子だ。
昨年は「1.8435」の76位だったが、今年はここまで「1.763」の6位。手にするのは昨年と同じ黒いブレード型に見えて、今年はクランクネックがかなり長く見え、「PLD」の文字も。過去作の『へプラ-ANSER5』に近いネック長さにも見えるが、シャフト線の延長がセンター近くにくるロングネックへの移行が奏功したのか。
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また、パーオンホールの数字で4番目に良くなっていたのが阿部未悠だ。昨年「1.8404」の73位から今年は「1.7865」の16位に。昨年は『トゥーロン アトランタ』のセンターシャフトを使っていたが、今年はテーラーメイドの『スパイダーGTX ブラック』のスモールスラントに変更している。
では、パターを替えて1ラウンドあたりの平均パット数を縮めたのは誰か? その筆頭に立つのが、昨年優勝実績のあるオデッセイの『TRI-HOT 5K ONE』から、今年▲の最新作『TRI-BEAM DW』に替えた上田桃子だ。
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昨年は「28.8602」で9位だったが、今年はここまで「27.8182」の1位に躍進。実に1ラウンド当たり1.042打も縮めただけでなく、パーオンホールの平均パット数も7位から1位に。その長いキャリアの中で、現在の「1.7201」は自身の過去最高レベルとなっている。
また、野澤真央も1ラウンド当たりの平均パット数を昨年の「29.8621」(54位)から、今年「28.8333」(7位)へと引き上げることに成功している。野澤は昨年テーラーメイドの▲を中心に『スパイダーGTXブラックトラスヒール』や『TPコレクションハイドロブラストジュノTB1ツアートラスヒール』などを使用していたが、今年は新作を中心に変更。
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「KKT杯バンテリンレディス」で、ツアー投入されたばかりの『TP TRUSS』シリーズを投入したり、初代の『トラスTB-1』など▲の底面幅が広いものへとシフトして奏功。パーオンホールの平均パット数も昨年の「1.8235」(48位)から、今年は「1.7747」の9位へと躍進している。
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