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入場曲で金運アップ 今季決勝進出率“100%”の金子駆大が上位で決勝Rへ

今季すべて予選突破の金子駆大 入場曲が幸運を呼び込む?(撮影:佐々木啓)

<Sansan KBCオーガスタ 2日目◇23日◇芥屋ゴルフ倶楽部(福岡県)◇7274ヤード・パー72>

今季初シード選手として戦っている21歳の金子駆大(こうた)が、2アンダー・31位タイで迎えた2日目に7バーディ・2ボギーの5アンダー「67」をマークし、トータル7アンダーの9位タイに浮上した。

難しいと感じている出だしの10番からバーディを奪い、好スタートを切った。「インで伸ばせたら1日ラクにゴルフができると思っていた。とりあえず前半3アンダーぐらいはいきたいなと思っていたところで、(4アンダーで)行けたのでよかったかなと思います」と戦略通りのプレーに満足顔だ。

今年はこれまで11試合に出場し、すべての試合で決勝ラウンドに進んでいる。ちなみに、今季100%の予選通過率を誇るのは、33歳のソン・ヨンハン(韓国)、23歳の平田憲聖、21歳の金子。3人の年齢で考えると、今季だけで見れば最年少の記録だ。

開幕戦から「ショットが安定的にいいのと、マネージメントもしっかりできているのかなと思います」と調子を崩さずに、スコアメイクがうまくいっている。以前よりも「ボギーを打っても焦らなくなった」と気持ちにも余裕ができているのが大きい。

昨年は「予選を通るのかなって思っていたりしたんですけど、(今年のほうが)けっこう目の前の1打に集中できているのかなって思います」と分析。気持ちの変化として大きいのは試合の予定がシーズンを通して確保できていることだ。「攻めるゴルフができていると思うので、シードがあるというのは少し大きいかもしれないです」。現在の賞金ランキングは25位。いまのところ、来季の“職場”も心配することなく自分のゴルフができる位置にいる。

「あしたもきょうみたいなゴルフをして、1打1打集中して頑張りたいなと思います」。これまでの最高位は6月の「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」で単独2位。「優勝したいです」と初の栄冠をつかむために、トップと4打差の位置から逆転の週末へ挑む。

今大会は“夏のゴルフフェス”と称し、会場内は音楽が鳴り響いている。選手がスタートするときにはそれぞれが選んだ入場テーマ曲が流れる。金子は大人気アーティストのMrs. GREEN APPLEの『ライラック』という曲とともに登場した。歌詞にある『限りある数字が減るように。美しい数字が増えるように』というフレーズが印象的。“限りある数字が減る=アンダーパー”で、“美しい数字が増えるように=賞金アップ”となるようなゴルフを、残り2日間で目指していく。(文・高木彩音)

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