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傾斜だけじゃダメ、グリーンの芝目はどう読めばいい? 宮里流は単純明快、明日から実践できる方法がありました

カップの右フチに芝の葉先が覆い被さっていて、左フチには覆い被さっていない場合、芝目は右から左に流れていることが分かる

地面に触れるほど顔を近づけて観察するプロがいるくらい、パッティングにおいて芝目の読みは重要だ。かつて「どこからでも入れてくる」と評された宮里藍も、もちろんグリーン読みの超名手。どうすれば芝目が読めるようになるのか、父でありコーチの優氏に話を聞いた。

「一口に芝目といっても、一番大事なのはカップ周辺です。球足が弱くなって、もっとも影響を受けやすいですからね。注目すべきはカップのフチ。例えば、カップの右フチに芝の葉先が覆い被さっていて、左フチには覆い被さっていない場合、芝目は右から左に流れていることが分かります」

芝目を読むにはグリーンだけでなくコースのさまざまな部分にも目を向けることが大切だという優氏。芝目をチェックするポイントをほかにも挙げてもらった。

・グリーン全体の芝目の流れは、刈り込んだグリーン面より若干芝が長いカラー部分を観察すると判断しやすい。
・人の歩く方向に芝は寝るため、次のホールへ向かう移動口(階段や道路)付近にカップが切られている場合はそれを考慮する。
・池や川、排水口など水が流れる方向に芝は寝る傾向にある。
・高い山の中腹にあるコースの場合、山の頂上から麓に向かって芝は流れる。

「とはいえ、コーライ芝のようなよほど芝目のキツいコースでない限り、アマチュアは芝目を難しく考えなくて大丈夫。単純に、グリーン面が白っぽく見える場合は順目で速く、濃く見える場合は逆目で遅いと覚えておきましょう」

正確に芝目を読むのはプロでも難しい高等技術。それだけに、まずはコースで芝目を読むクセを付けながら経験値を増やしていくといいだろう。

◾️宮里 優
29歳でゴルフをはじめ、独学でゴルフ理論を構築。36歳の時に男子プロトーナメントの大京オープンにアマチュアとして出場。その後、ティーチングプロの道を歩む。子供たちと一緒に楽しみたいとやらせたゴルフだが、結果的に聖志・優作・藍の3人共プロゴルファーの道を選んだ。

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●さあゴルフシーズン本番! スコアに一番大事なのは、何を隠そう『パッティング』。ショットが曲がり倒しても、パッティングさえ入れば「パターは七難隠す」で大崩れはありません。関連記事【春だ!ゴルフだ!】で春のパター特訓といきましょう!

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