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ツアー通算18勝の寄せ名人 鈴木愛は深いラフほど“左ヒジ”を引いていた!

深いラフからのアプローチは、フォロー以降で左ヒジを背中側に引くのがポイント(撮影:鈴木祥)

8月の「北海道meijiカップ」で2年ぶり18勝目を挙げた鈴木愛は、女子ツアー屈指のアプローチテクニックの持ち主でもある。「深いラフでいつも私がやっている打ち方があります」。長いラフ専用のフェースターンさせないアプローチを、14日(木)発売のゴルフ雑誌ALBA876号のなかで語っている。

「9月に入ってもラフは長くてグリーン周りだとやっかいです。そこで私が試合でいつもやっている長いラフでの打ち方を紹介します。まずラフではヘッドを鋭角に打ち込まないことが大事です。上から打ち込むとロフトが立って抜けにくくなります。スクエアに構えたらボールの10〜15センチ手前からザザザッとソールを滑らせるように打ちましょう」
 
コックを使って振り上げると、ダウンスイングで鋭角にヘッドが下りる。ロフトが立つぶん、芝に絡みやすくなってヘッドが抜けにくい。フェースを開かずに構えて、ノーコックに振り上げることでヘッドが低い位置に下りて、ソールが滑るという。ラフの抵抗に負けず、しっかりヘッドが抜けてくれるのだ。
 
「ポイントはフィニッシュの形。フォロー以降、左ヒジを抜いて左ワキに付ける形を作ります。そうすると、ロフトが寝た状態をキープできるので、ヘッドが抜けやすくなります。フェースターンさせるとヘッドが抜けないので注意してください」
 
ありがちなミスは、インパクト前に左ヒジを抜こうとして、左ワキが空いてしまう動き。結果、インパクトでフェースが開いてシャンクを誘発するので注意が必要だ。左ヒジは外側に抜くのではなく、背中側に引くイメージが正解となる。鈴木愛の連続写真を参考に、素振りをしてから打つと、ラフからやわらかい球が出る。

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