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アマV・杉浦悠太のFWは高3から使うミズノ 『AIパター』が世界6大ツアー初勝利【勝者のギア】

プロ転向したことで、これからメーカーの争奪戦が始まる?(撮影:ALBA)

<ダンロップフェニックス 最終日◇19日◇フェニックスカントリークラブ(宮崎県)◇7042ヤード・パー71>
 
松山英樹やブルックス・ケプカ、ウィンダム・クラーク(米国)といったメジャー覇者たちも出場した「ダンロップフェニックス」で、史上7人目のアマチュア優勝を成し遂げた日大4年生の杉浦悠太。JGAナショナルチームでも日大ゴルフ部でもキャプテンを務める22歳のクラブセッティングを見ていこう。

14本のうち「小学生の頃から使っている」というミズノ製が10本。フェアウェイウッド、アイアン型ユーティリティ、アイアンを入れている。アイアンは新しいモデルが出る度にテストしているというが、「フェアウェイウッドはお気に入りで、もしかしたら高3ぐらいから替わってないかもしれないです。顔が好きで飛ぶ球も思う球が打てる」と長く使い続けている。
 
大学に入ってから全身の筋トレに励み「飛距離が伸びた」というドライバーは、キャロウェイの最新モデル『パラダイム ◆◆◆ S』。そのシャフトはつかまりのいい『スピーダー757 EVOLUTION Ⅶ』のフレックスXだが、オフにはシャフト変更を検討していることを、サポートするフジクラの担当者が明かす。
 
「いまのシャフトは2021年の中日クラウンズから使ってくれています。今年10月のACNチャンピオンシップの時に『そろそろ新しいものを試したい』と相談を受けて、スピーダー NX BLACKの70Xを渡しました。こちらはスピーダー757 EVOLUTION Ⅶの後継でつかまりがいいのが特長で、よりボールのばらつきを抑えてくれる。杉浦選手は『今年の試合がすべて終わってからじっくりテストします』とのことでした」
 
また注目は「今回使っていいなと思っている」という今大会で初投入したオデッセイのAIパター『Ai-ONE #5 CS』だ。同じマレット型で同じセンターシャフトの『ホワイトホット OG #5 CS』から切り替えている。ヘッド形状とネックはまったく一緒だが、AIのほうがミスヒットには強い。
 
「パターを替えずに3年くらい使い続けていたんですけど、1~2カ月前くらいに本当にパットの調子が悪くなって、試合でも成績が出なくなってしまって…。その時、ナショナルチームの(ガレス・)ジョーンズさんから『ストロークも大事だけど、リフレッシュも大事』と言われて、替えてみようと思ったのがきっかけです」(杉浦)
 
杉浦が『Ai-ONE #5 CS』を手に入れたのは2週間前。その週の大学の試合では投入せず、エースとも違うパターを気分転換に使っていたが、「感覚が良くなったので、このパターでいってみよう」と、AIパター1本だけを宮崎に持ち込んだ。実は会場入りしてから『Ai-ONE #5 CS』よりも打感がしっかりしていて、ヘッドサイズの大きい『Ai-ONE MILLED EIGHT T CS』も新たに作成している。しかし「速いグリーンでは5番のほうがいい」ということで、もともと使っている形のAIを選択。今年のダンロップフェニックスは、最終日にスティンプメーターで12フィートの高速グリーンに仕上がっていた。
 
ちなみに、市販品の『Ai-ONE』のラインナップに『#5 CS』という形状なく、ツアーだけに供給しているプロトタイプとなっている。オデッセイの男子ツアー担当・中島申隆氏によると、杉浦が使用する『Ai-ONE #5 CS』は、早速きょう、他のプロからも発注があったとのこと。米国、欧州、豪州、南アフリカ、アジア、そして日本と、世界6大ツアーで初めてAIパターが優勝したことで、さらに人気が高まりそうだ。
 
【杉浦悠太の優勝クラブセッティング】
1W:キャロウェイ パラダイム ◆◆◆ S(8.5度/スピーダー757 EVO7 X、44.75インチ)
3W:ミズノ Mizuno Pro(15度/スピーダー EVO6 FW 7X)
3U:ミズノ Mizuno Pro(19度/スピーダー TR HYBRID)
3I:ミズノ Mizuno Pro FLI-HI(DG EX TOUR ISSUE)
4I~PW:ミズノ JPX923 TOUR(DG EX TOUR ISSUE)
52,58度:タイトリスト ボーケイ SM9(DG EX TOUR ISSUE)
PT:オデッセイ Ai-ONE #5 CS
BALL:タイトリスト PRO V1x

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