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河本結が“最難関ホール”でナイスボギー 初出場の4年前と「全然違う」気持ちとは?

河本結は15位タイで初日を終えた(撮影:ALBA)

<全米女子オープン 初日◇30日◇ランカスターCC(ペンシルベニア州)◇6583ヤード・パー70>

4年ぶり2度目の出場となっている河本結は、3バーディ・4ボギーの「71」でラウンド。1オーバー・15位タイで初日を終えた。

「風が吹く方向が変わったり、グリーンがだんだん硬くなって難しくなったり。USオープンという感じ」と全米の難しさを感じながらも「ショットが思ったところにだいたい飛んでくれた」と好感触をつかんでいる。オーバーパーのプレーには「あまりナイスプレーした感覚はない」と納得していないが、首位とは3打差。上々の立ち上がりといえる。

「めっちゃ難しいホール」と話す12番パー3(実測161ヤード)では、ピンチもあった。ティイングエリアからグリーンに対して大きく打ち下ろしで、エッジのすぐ手前には横断するようにクリークが流れている。ティショットを手前のエッジに打つと、傾斜を転がって簡単にボールが落ちてしまうレイアウトだ。

「基本は(風が)横からだったので、アゲンストではないと思って打ったら、入ってしまった」。風向きを見極めて7番アイアンを握った河本だが、風は左からのアゲンストに変わった。「いいショットを打った」はずだったが、風に負けてクリークへ落としてしまった。

だが、3打目のアプローチをピン3メートルに乗せると、1パットで沈めてボギー。被害を最小限に抑えた。「難しいコースなので、アンラッキーはある」と割り切ったこともナイスボギーにつながった。同ホールでは、今季出場5連勝を含む6勝を挙げている世界トップのネリー・コルダ(米国)が、まさかの『10』を喫した。平均スコアは『3.801』で、ダブルボギーは32人、トリプルボギー以上は13人。この超難関をプラス1打でしのいだのは大きい。

体力的な疲労よりも「きつい。めっちゃ頭使います。頭がすごく疲れます」と、予想以上にマネジメントに苦心しているが、それ以上に“楽しさ”を感じているとも話す。今回は日本での最終予選会からの突破ということもあり、初出場となった4年前とは「全然違う」という。

「今は自分のゴルフに集中できている。それに100%で向き合っているのが楽しい。いろんな気持ちがあってここに来た。(ゴルフファンが)今回の挑戦を見て、また頑張れるきっかけになってくれたり、気持ちが熱くなってくれたりしてくれればいいなと思う。自分のゴルフを精いっぱいして帰りたい」

そんな思いを抱きながら、2日目に気持ちを向ける。「あすも風が強いと思うので、午後はグリーンが硬くなると思う。メリハリのあるゴルフを組み立てられるようにします。あしたのティタイムまでに時間を(有効に)使いたい」。4年前は決勝で崩れて、トータル15オーバー・60位に終わった。ひと回りもふた回りも大きくなった25歳は、リベンジの週末に向けて入念な準備を進める。

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