今年のパター部門は昨年11月に発売されたオデッセイの『Ai ONEシリーズ』がずっと1位をキープしていたが、今週は3月下旬に発売されたスコッティ・キャメロンの『ファントムシリーズ』が初の1位を獲得。スコッティ・キャメロンのパターではタイガー・ウッズ（米国）や松山英樹が使用するブレード型（ニューポートタイプ）が有名だが、今年のマスターズに出場しているジャスティン・トーマスやマックス・ホーマ（ともに米国）などマレット型のスコッティ・キャメロンを使う選手も増えている。PGAツアースーパーストア千葉浜野店の阿部翔さんに話を聞いた。
「マレット型の『ファントム』を購入するゴルファーには2つのタイプがあります。1つはすでにブレード型のキャメロンを持っていて、セカンドパターとして『ファントム』を購入するタイプ。もう1つは、他メーカーのマレット型からスコッティ・キャメロンに乗り換えるタイプです。今年の新作は後者のパターンも目立ちます」
他メーカーのマレット型パターとの違いは？
「スコッティ・キャメロンはフェースがノンインサートで削り出しのヘッドなので、他メーカーのマレット型よりボールスピードが出ます。試打をした人からはボールがよくコロがってくれるという声が多いです。ショートのミスに悩んでいるゴルファーが乗り換える傾向がありますね。もちろん高級感を感じるデザインも人気の要因です」
毎年、マスターズで優勝した選手のパターは話題になる。今年のマスターズでは優勝候補のスコッティ・シェフラー（米国）、ローリー・マキロイ（北アイルランド）、ジョン・ラーム（スペイン）の世界ランキングトップ3は全員がマレット型。トーマスやホーマも優勝の可能性がある。もしスコッティ・キャメロンのマレット型を使う選手が優勝すれば『ファントム』人気はさらに高まりそうだ。
【パター売り上げランキング トップ3】
1位 スコッティ・キャメロン ファントム
2位 オデッセイ Ai-ONE
3位 スコッティ・キャメロン スーパーセレクト
※データ提供：矢野経済研究所、4月1日～4月7日のデータ
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