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“地球のエネルギーをパワーに”スイングを修正 畑岡奈紗が首位キープし週末へ

スイングを調整し、初日から首位タイをキープした畑岡奈紗(撮影:Yasuhiro JJ Tanabe)

<CMEグループ・ツアー選手権 2日目◇17日◇ティブロンGC(フロリダ州)◇6556ヤード・パー72>

初日の「63」に続き、2日目も「67」をマークした畑岡奈紗がトータル14アンダーで首位タイをキープ。残り2日で年間女王への道を突き進む。この日は7バーディ・2ボギーで回り、連日の好スコア。上がり2ホールを連続バーディで締め、「すごくいいラストでした」と表情も引き締まる。

9アンダーで飛び出した初日に比べ、「ショットは昨日よりも安定していた」とフェアウェイキープは100%。パーオンも16回とチャンスをつくりだした。パット数は前日の「23」という驚異的な数字から「29」に増えたが、それでも首位をキープするには十分な内容。17番で4メートル、最終ホールでも7メートルを決めて、充実のラウンドを終えた。

「大きなミスがなかった」とアイアンショットでピン筋を連発。「少しタテ距離がズレてしまうところはあったけど」としながらも、好感触が手に伝わっている。2週前の「TOTOジャパンクラシック」を終えてからスイングの微調整をおこない、それが機能しているのが大きな理由だ。しっかりと上から打ち込めるようにハンドレート気味になりがちなインパクトを修正。さらに、“地面”からの力も活用している。

スイングの始動の際に、手元から上げないために、「地面をちゃんと踏んでから手が上がる」ことを意識。「どうしても自分が持っているところからスイングを始めようとしちゃうので、そこで狂いが生じる」と小手先は御法度。「下からのエネルギー(を感じて)、下を踏んでいるから手が自然に上がる、それがやっとできるようになってきた」と、大きなエネルギーから重い球が生まれ、ピンをさす回数も増えた。

そんな手応えを感じながら迎える週末。今季は決勝ラウンドで惜しいところまで行きながら、手をすり抜けてきた優勝。年間女王を決める大会で迎えている大きなチャンスにも、「一つ一つのチャンスを決められるように」と、ここまでの2日間とやることは変わらない。結果を意識せずにバーディを積み重ねるひたむきなゴルフが、優勝へとつながることを畑岡自身がよくわかっている。(文・高桑均)

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