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「自分の生命線はパッティング」プロ7年目の阿久津未来也が会心プレーで2位発進

「64」の会心スタートを切った阿久津未来也。(撮影:米川昌俊)

<ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント 初日◇8日◇麻生飯塚ゴルフ倶楽部(福岡県)◇6809ヤード・パー72>

今年3月に開催された「北九州オープン」で優勝しているプロ7年目・阿久津未来也が、会心プレーを見せた。ボギーなしの8バーディで、8アンダー・2位タイ発進。「(単独首位発進の)昨年の関西オープン以来かも」と自画自賛の内容だった。

「ボギーフリーが一番評価すべきところです。ティショットはそこまで良くないのですが、パットがよく入ってくれました。自分の生命線はパッティングだと思っています」と本人は言うが、その生命線が今シーズンは芳しくなかった。昨シーズン、阿久津の平均パットは1.7486回で20位だったが、今シーズンは1.7991回で82位なのだ。

「今シーズンは中日クラウンズ(4月27~30日)で9位タイの成績が出せましたが、実はパッティングの感触は良くなかったんです。それをミズノオープン(5月25~28日)くらいから打ち方を試行錯誤して、以前のスタイルというか、基本に戻して感触が良くなってきています」

パッティングが良ければ、ショットの悪さは補える。グリーンに乗せて、バーディパットが打ててさえいれば、チャンスは来るというのが阿久津の考えだ。パッティングが悪いと、ショットで寄せなければいけない。ピンに寄せるショットを打つには、フェアウェイに置かなければならない。そのためにはティショットでミスは許されない。パッティングが悪いだけで、プレッシャーの連鎖になるというのだ。

「ハンドダウンでハンドファーストに構えていたのを垂直に戻すことから始めました。ハンドアップというか、少し吊る感じでボールに近めに立って構えています。近いといってもボール半個ぶんあるかないかくらい。右に押し出ていたのが、真っすぐ打ち出せるようになっています」

自分のストロークを動画に撮って確認し、修正した。そのおかげでラインの読みもよくなり、イメージはいい状態だという。

「優勝スコアは昨年と同じくらい、24アンダーはいくでしょう。一日8アンダーは過去にも1回ありますが、それをもう1回は出さないとなりません。あと3日あるので、チャンスはあります」

言葉には出さなかったが、阿久津の胸のうちには“ツアー初優勝”への強い欲求が湧き上がっている。(文・河合昌浩)

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