ウェッジの番手選びに異変あり!?何度から何本入れる?

小祝のウェッジは48、50、58度の3本だが、48と50度はロフトを1度寝かせて49、51度としている

ひと昔前は、プロでもアマチュアでもウェッジといえば52度と58度を入れるというのが定番だった。しかし最近はプロの間で48度や50度のウェッジを入れている人が増えている。もちろん、小祝さくらもその一人だ。小祝の場合、PWはスリクソンのZX7 MkⅡを使っていて、そのロフトは46度。ウェッジはというと、クリーブランドRTX3 V-MGを48、50、58度と3本入れている。実際には48と50度はロフトを1度寝かせて、49、51度にしているという。このクラブをプロ入り前から6年間も使い続けているというから、その信頼度が伺える。小祝本人によると、「リーディングエッジからストレートラインの顔が構えやすくて気に入っている」のだとか。

ウェッジを3本入れる理由を、クラフトマンでありフィッターでもある鹿又芳典氏に聞くと「アイアンがストロングロフト化していることで、PWのロフトが44~46度になってきていること。また、ロフトピッチが4~6度が基本だったものが、PWの飛距離性能が上がったことでPWとAWのロフト差が6度だと、約15ヤードの飛距離差が出てしまいます。今のクラブならPWとAWのロフト差は最大5度以内には抑えたいので、48度や50度のウェッジが必要」だという。
 
ウェッジの本数が3本になったのは、今や女子プロの間では当たり前のことになっている。今年19試合が経過したなかで、PWを除くウェッジ3本で優勝したプロは15回(複数優勝を含む)。5番ウッドなどのウッド系を1本抜いて、100ヤード以内のウェッジを増やしたほうが、スコアに有意に作用することの現れだ。アマチュアであればウェッジ3本はマストの本数で、場合によっては、60度を入れた4本でもいいかもしれない。

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