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振りちぎるゴルフを見せた馬場咲希 “心技”ともに支える宮里藍の助言

ボギーフリーの好プレーを披露した馬場咲希。心の支えは宮里藍!(撮影:佐々木啓)

<Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント 初日◇17日◇鹿児島高牧CC(鹿児島県)◇6419ヤード・パー72>

アマチュアの馬場咲希(代々木高2年)が2023年国内初戦の初日を終え、6バーディ・ボギーなしの「66」を記録。首位と1打差の単独4位で2日目へ向かう。

この日の馬場は絶好調。出だしの490ヤードの1番パー5で2オンに成功してバーディで発進すると、続く2番パー4でも2打目を1.5メートルにつけて連続バーディ。さらに7番からは3連続バーディで前半を締めた。

「前半はいいリズムで回れて、上りも3連続で(バーディを)取れて、後半もいい流れでいけると思ったんですけど…、思っていたより我慢のゴルフでした」。後半に入るとチャンスにつける場面もあったが15番までパーを並べる。「バーディを獲りたいホール」の16番パー5は、ティショットをミスして2オンを狙えないロケーションへ。2打目でグリーン近くまで運ぶ予定だったが、レイアップを決断。62ヤードの3打目を10センチほどに寄せて、後半ようやく初バーディ。我慢が実って後半も一つ伸ばすことに成功した。

オフに体重を増量して振れる体を作ってきた馬場は、270ヤード級のドライバーショットを連発するなど、その成果を発揮した。他のプロを圧倒する振り感を見せていたが、その陰には宮里藍さんの存在がある。

「ゴルフフェアの時に宮里藍さんから『振るゴルフ』というか、振って頑張って、と言われたので、今回頑張って振ろうと思い振りました」。先週末に開催された「ジャパンゴルフフェア2023」で、馬場は用具使用契約を結ぶブリヂストンのブースで宮里さんとトークショーを行った。その時にかけてもらった言葉を胸に、狭いホールでも思い切りよく振り続けてスケールの大きなゴルフを見せた。

馬場にとっての宮里さんは、ゴルフを始めるきっかけになったプロ。さらには2月にスポンサー契約を締結したサントリーの大先輩という関係だ。雲の上の存在だったが今ではメッセージのやり取りをする間柄になった。そのメッセージの中には、宮里さんならではの助言もあったという。

昨年、「全米女子アマ」を制し一躍時の人となった17歳の少女の生活は一変した。インターネットなどからいわれのない誹謗中傷のような物も受け、落ち込むこともあったという。そんな時、スポンサードの話からつながった宮里さんとの縁。史上初めて女子高生でプロとなった宮里さんは、今の馬場以上に世間の注目を浴びた。その経験を踏まえた宮里さんからの助言が、馬場の心の支えにもなっている。

宮里さんについて「とにかくかっこいい。今も雲の上の人!」と語る馬場。憧れの人の言葉を支えに、2日目以降も17歳が躍動する。

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