「大洗で悪いものを全部“洗って”帰ります(笑)」 韓国8勝の“キューティフル”が日本スポット参戦で楽しんだ食

“キューティフル”ことパク・ヒョンギョン。このあとのご予定は?(撮影:鈴木祥)

<ソニー 日本女子プロ選手権 最終日◇14日◇大洗ゴルフ倶楽部(茨城県)◇6840ヤード・パー72>

キューティ(可愛い)とビューティフル(美しい)を合わせた“キューティフル”の愛称で知られる韓国ツアー通算8勝パク・ヒョンギョン(韓国)が、日本ツアースポット参戦を笑顔で振り返った。最終日は4バーディ・2ボギーの「70」で回り、トータル1アンダー・14位タイ。トップ10入りはわずかに逃したが、3日目終了時に下方修正したトップ20という目標はクリア。「本当に楽しかった」とスポット参戦に感謝した。

「いま考えると第1ラウンド(75)がもったいなかった。でも肯定的に考えれば、第2ラウンドから伸ばすことができた。コースに適応できて、攻略法も考えられたし、きょうは赤字のアンダーパーを出したいと思ったいたけれど、それで終えられてよかったな」

12月末時点の世界ランキング上位者を基準に、大会を主催する日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)が選んだ選手として出場。日本ツアー参戦は、8位で終えた5月「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」以来、2度目だった。ラウンド後のサイン対応は今回も長蛇の列。韓国ナンバーワンの人気を誇り、愛くるしい笑顔で素直な性格の持ち主であることから、元賞金女王のイ・ボミ(韓国)も「もし日本ツアーに来れば人気が出る」と太鼓判を押す存在だ。

ゴルフだけでなく、日本での生活も楽しむことができた。「全部美味しかったです」と、とんかつ、焼肉、洋食のフルコース、ウナギなどを堪能し、「居酒屋」では焼き鳥などあらゆる品をオーダーした。そして、「大洗=大きく洗う、という意味なので、このあとは大洗の海辺に行って悪いものを全部洗って、リフレッシュして帰ろうと思います。泳げないから足だけ(笑)」とニコリ。パワーを母国に持ち帰り、今回の経験を生かしたいと話す。

来日前はショットが右にブレて「イマイチ」だったが、プレーを重ねるにつれて、調子が徐々に戻ってきた。「韓国ツアーではもう少し世界ランキングを上げないといけない状況。あと1、2回優勝して、世界ランキングを上げて、また日本に戻ってこれるように。最善を尽くしたいと思います」と話し、最後は覚えたての日本語で『また会いましょう~!』とひとこと。次の参戦を楽しみに待ちたい。(文・笠井あかり)