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浮上の合言葉は4つ 大不振を乗り越えて…レクシー・トンプソン4年ぶりVなるか

欧米対抗戦で復調。レクシー・トンプソンが今週もV争い(撮影:GettyImages)

<アセンダントLPGAベネフィッティング ボランティアーズ・オブ・アメリカ 3日目◇7日◇オールド・アメリカンGC(米テキサス州)◇6517ヤード・パー71>

4年ぶりの勝利に近づいてきている。レクシー・トンプソン(米国)は4バーディ・4ボギーの「71」と耐えてトータル6アンダー。首位に立つキム・ヒョージュ(韓国)とは5打差で最終日へと向かっていく。

出だしの5ホールで3ボギーという滑り出し。「間違いなく難しいコース。いいスタートを切れなかった」とつまづいたが、強風を受け入れて落ち着きを取り戻すと、一つひとつスコアを戻していった。17番パー5ではミスショットのあとに30ヤードからロブショットでつけてバーディ。この日のハイライトとなる“○”をスコアカードに刻んだ。「2オーバーからイーブンに戻せたのは良かった。順位はあまり動かなかったのであしたに期待したい」と振り返った。

立て直しの合言葉は4つある。「あまり落ち込まないこと、ポジティブでいること、バーディホールやチャンスはまだあると思うこと、そしてただガマンすること」。落ち込んで肩を落としても、どんどん負の連鎖にはまってしまうだけ。ツアー通算11勝を誇る世界トップランカーは、戦い方を熟知している。

とはいえ、今季ここまでは極度の不振に陥っていた。12試合(国別対抗戦を除く)に出場して予選落ちは8回。年間ポイントランキングは3桁の順位に沈み、来季のシード権すら危うい位置にいる。年始に6位につけていた世界ランキングは、現在25位にまで落ちた。

だが、2週間前の欧米対抗戦「ソルハイムカップ」に出場して3つの勝ち星を挙げると、そこから調子も上向きに。先週の「ウォルマートNWアーカンソー選手権」では一時首位に立つなど8位で終え、今季初のトップ10入り。復活の兆しを見せている。

首位とは水をあけられているが、「本当に、わたしにできることは自分のプレーと感情に集中することだけ」。最終日はヒョージュ、サラ・ケンプ(オーストラリア)とともに最終組で直接対決を繰り広げる。気がかりはルイスビル湖からゴルフコースを吹き抜けるテキサスらしい風だが、そこは祈ることしかできない。「自分のプレー次第だし、トップのプレー次第でもある。でも自分がコントロールできることに集中するだけ」と目の前の一打に全力を注ぎ続けるつもりだ。

来週には米国男子ツアーの「シュライナーズチルドレンズ・オープン」に参戦することも決まっている。2019年以来の勝利を目指す残り18ホール。持ち味の飛距離を生かして、大逆転に挑む。

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