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メディア殺到!会見でタイガーが7カ月ぶり復帰戦へ自信 「勝てると思わないと出場しない!」

タイガー・ウッズが会見で“優勝”への意気込みを示した(撮影:Getty Images)

<ジェネシス招待 事前情報◇14日◇リビエラCC(米カリフォルニア州)◇7322ヤード・パー71>

自身がホストを務める今週16日開幕の米国男子ツアーで、公式戦としては昨年7月の「全英オープン」以来の復帰を果たすタイガー・ウッズ(米国)。公式会見が開かれた14日には、会場となるリビエラCCに多くのメディアが押し寄せた。「まるでZOO(動物園)だ…」と地元記者がつぶやくほどの熱気を帯びている。

会見の予定時間を5分ほど過ぎて会場入りしたタイガーは少しふっくらした顔つき。参戦を決めた理由について聞かれると、「この大会にはずっと出ようと思っていた。しかしもし勝てると思わなかったら出場はしない」と笑顔で答える。

右足に大損傷を負う自動車事故を起こしたのはちょうど2年前のこと。プレーはしていなかったが、今大会の最終日に優勝トロフィーを授与した直後の出来事だった。一時は右足切断の危機にも直面したが、それから1年2カ月後、昨年4月の「マスターズ」で奇跡の復帰。昨年はメジャー3大会に参戦し、マスターズは47位、全米プロ選手権は3日目を終えて棄権、全英オープンは予選落ちという結果だった。

昨年12月にはローリー・マキロイ(北アイルランド)とペアを組みジャスティン・トーマスとジョーダン・スピース(ともに米国)ペアと対戦するTVイベント『ザ・マッチ』に出場。また長男のチャーリー君とペアを組む「PNC選手権」でもプレーした。

「12月からきょうまで毎日ボールを打っていた。コースに出て9ホールをプレーしたり、裏庭でショートゲームの練習とか。時にはやり過ぎることもあるほど。ボールは思ったように打てている」。ショットへの自信をうかがわせた。

一方で「72ホールはまだ続けてプレーはしていない。足の状態は良くなっている。しかし問題は足首で、今の課題はどれだけ歩くことができるかだ」という状態も説明する。また今週はレギュラーイベントに復帰したが「今後もフルスケジュールではプレーしない」ことも明言。「体が許せば出場したいが、現実的には無理だろう」と話した。

それでも「勝つためにプレーする」という精神は失っていない。「アーノルド・パーマーはマスターズに50回出場した。終盤はゴルフの発展のためにアンバサダーの役割だった。僕はまだ50歳にもなってないし、アンバサダーとしてプレーするというDNAはない。コンペティターとしての自分を終了させることはまだできない…」。こう熱く語ったタイガーは、今週も「W」を目指してスタートする。(文・武川玲子=米国在住)

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