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クラブには個体差がある!自分の感覚を信じよう【QPのギアマニュアル】

クラブは自分の見た目を大事にしてほしい。人の目は精巧にできているので、個体差を感じとることができる

今回、まず声を大にしていいたいのは、皆さんにはもっと自分の感覚を信じてほしい。そして、その感覚を大事にしてクラブを選ぶべきだということです。思い返してみてください。これまでのゴルフ人生の中で、一番当たっていたクラブは何ですか? そのクラブのヘッドの大きさや構えたときの顔、フェースの見え方など、思い出せるでしょうか。明確に思い出せる方は、自分に合ったクラブをちゃんと選べているでしょう。反対に明確に思い出せない方は、メーカーのキャッチコピーや周りの意見、人気などを参考にクラブを選んでいるのではないかと思います。それがダメだとはいいません。ただ、それだけの情報をうのみにして買ってしまうと、かなりの確率で自分の思いどおりのクラブとは異なるモデルを手にしてしまいます。

ゴルフクラブは進化していますが、必ず個体差があります。同じモデルでも大量生産するためにルールの範囲内での多少の誤差があります。その誤差は、性能に、そして見た目に表れます。人の目はとても精巧にできていて、それを見分けることができるのです。知識がなくてもその印象は、飛んでいく弾道の印象とともに確実にスイングに影響を及ぼします。
 
ヘッドの個体差によって具体的に変わってくる項目はロフト角、ライ角、重量などです。また、同じヘッドでも見る人によっては、フェースが開いて見えたり、ロフトが立っているように見えたりと、構えたときの感じ方は違います。同じクラブを一度分解し、再度組み上げても同じフィーリングには戻らないのがゴルフクラブです。それぐらい繊細なのです。まずは、自分の視覚からくる感覚を大事にしてほしいのです。
 
今の時代、インターネットでポチッとクラブを購入することが可能です。しかし、実際手に取ってみて、試打して選んだほうが自分の好みのものを探せると思います。ぜひいろいろなクラブを打ってみてください。そして、試打したときに数値や飛距離だけでなく、振り心地もしっかりと確かめてほしいのです。これは振ったときの感覚ですね。振り心地のいいクラブとは、ひと言でいえば自分のタイミングで、気持ちよく振り切れるクラブのこと。振り心地は主にクラブの重量、シャフトの特性や長さ、ヘッドの性能によって変わってきます。振り心地は人によって感じ方が違いますし、自分に合ったクラブ選びにおいて大切な要素です。この振り心地はクラブによって変わるものです。
 
試打をして、自分の望む結果やフィーリングが得られるモデルが見つかったら、そのクラブをじっくり見てください。どんな形状をしているのか、構えたときにフェース面はどのくらい見えるのか、長さや重さなど使ってよかったそのクラブを記憶してほしいのです。自分の思いどおりの弾道を打ちやすい、あるいは絶対に打ちたくないミスが出にくいクラブはどんな形をしているのか。これを目で記憶しておけば、今後のクラブ選びの参考になり、自分の求める性能のクラブに出合いやすくなります。
 
関雅史(せき・まさし)/1974年生まれ、東京都出身。PGA公認A級ティーチングプロの資格を持ち、クラブフィッティングも行う。東京・駒込のゴルフスタジオ「ゴルフフィールズ」で活動。

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