19歳、櫻井心那のアプローチを支えるクリーブランドのウェッジ

小技でも光る櫻井心那。使用ウェッジにその秘密がある。写真:Getty Images

宮里藍、畑岡奈紗に次いで10代のうちに3勝を挙げた櫻井心那。単に勢いだけでは説明のつかない技術をもっている現れだろう。ゴルフ5レディスの最終日、12番ホールでは、残り50ヤードをふわりと上げて寄せバーディ。その巧みさに、テレビ解説の金子柱憲も舌を巻いていた。その櫻井が使うサンドウェッジは、どんな特徴のあるクラブなのか。

櫻井の使うクリーブランド RTX(ローテックス)FULL-FACEは、フェースを開いて使う際に高いパフォーマンスを発揮する。櫻井自身は、「球の高さを出したい」という理由で選んでいる1本だ。実際ゴルフ5レディスの最終日でも、ピンの根本が見えない打ち上げの50ヤードをふわりと上げてバーディを奪取。クラブに寄せる信頼が見て取れた。
 
クリーブランドRTX FULL-FACEの特長は、なんといってもフェース全面に施したグルーブ(溝)により、トウ側でヒットしても高いスピン性能を発揮することだ。ヒール側を低くしトウ側を高くする、いわゆる「ハイ・トウ」デザインに、トウ・ヒール側のソールを削った「C型グラインド」の形状で操作性も高い。まだラフがきついこの時期にフェースセンターをはずして打っても、スピンが期待できるというわけだ。
 
フェース全面に溝を施し、「ハイ・トウ」デザインにしたウェッジは、他メーカーからもいくつか出ているが、フェースを開いて使うなら一度試してみたいウェッジであることは間違いない。
 

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