「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」で注目されたのは渋野日向子のクールな表情 22年シーズン最終戦の結果は?【ライブ写真から振り返る2022年女子ツアー】
いよいよ3月2日に2023年日本女子ツアーが開幕する。11月末の最終戦まで38試合、どんな戦いが繰り広げられるのか。22年シーズンを振り返って占いたい。ALBA Netおなじみの「ライブ写真」で、各大会期間中に閲覧数が一番多かった写真から振り返る。
22年シーズンの最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」(11月24日~27日、宮崎県・宮崎CC)で閲覧数が最も多かった写真は、初日の渋野日向子をとらえた1枚。ティショットを見送る瞬間だろうか。遠くを見つめる渋野の表情に、テレビなどのメディアに映るときのような笑顔はなく、「勝負師の顔」になっていた。
渋野は前半にひとつスコアを落とすも、後半に4つのバーディを獲り通算3アンダー10位タイで初日を終えた。「明日も伸ばすところでしっかり伸ばせたら」と意気込みを語っていたが、2日目、3日目となかなか調子が上がらず、スコアをふたつ落とす展開に。最終日に「66」をマークして巻き返すも、10位タイでのフィニッシュとなった。
「ゴルフの調子と気持ちが平行して落ちていったのがもったいなく、悔しい1年だった。来年は自信を持って試合に臨めるようにしたい」と、渋野は来年の抱負を口にした。23年シーズンも、米ツアーを主戦場とする渋野。本格参戦後の初優勝、メジャー制覇を期待したい。
同大会で優勝し、22年シーズンをいい形で締めくくったのは、「伊藤園レディス」で史上最年少での年間女王を決めた山下美夢有だった。初日6アンダーのロケットスタートを見せた山下は、2日目2アンダー、3日目5アンダーと山下らしい安定したゴルフを見せて通算13アンダーの1位タイで最終日を迎えた。
同組のイ・ミニョン(韓国)が崩れる中、山下は4バーディ・2ボギーとこの日もしっかりとスコアを伸ばし、通算15アンダーで最終ホールを終えた。しかし、22年シーズンの最終戦はそう簡単に終わらない。この日、勝みなみが7アンダーで追い上げており、プレーオフでの決着となった。
プレーオフ1ホール目。両者ティショットをフェアウェイに置き、セカンド勝負。ピンはグリーン左サイド。山下がピン方向に完璧なショットを放つ一方で、勝はグリーン右サイドに外してしまう。勝がパターで3打目を入れにいくも、カップの右を通過した。山下は距離のある下りのバーディパットを沈め、22年シーズンを最高の形で締めくくった。
23年シーズンに向けて「1試合、1試合優勝を目指して、頑張っていこうかなと思っています」と、抱負を語っていた山下。3月2日からの開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」でも山下らしいゴルフを見せ、開幕ダッシュを見せてくれるだろう。
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