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モンスターホールでバーディも… 石川遼は薄氷の予選通過に「本当にひどいですよ」

石川遼はショットに苦しみ「73」。予選通過は果たしたが、表情は晴れなかった。(撮影:Yasuhiro JJ Tanabe)

<全米オープン 2日目◇16日◇ザ・ロサンゼルスCC ノースC(米カリフォルニア州)◇7421ヤード・パー70>

「ボロボロ。正直、本当に悔しくて。う〜ん…悔しすぎるという感じです」

トータル2オーバー・49位タイ。カットライン上で予選通過を決めた石川遼は、安堵と不満が入り交じったため息をつくと、こう話した。

スタートは好調だった。ロサンゼルスCCが誇る297ヤードのパー3。3番ユーティリティで放ったティショットはグリーン手前に乗った。長いパットが残ったが、「スライスしてフック」という難しいラインを読み切ってバーディを先行させた。

だが、その後は苦しんだ。「どこにボールが飛ぶのか分からない」ほどのショット不調で、前半は3つのボギーを叩く。後半2番パー4でダブルボギー、5番パー4でも1つ落とし、ついにカットライン上まで後退することになった。

最終9番をパーでしのぎ、ギリギリではあるものの2年ぶりとなるメジャー決勝進出。それでも石川の表情は晴れない。「本当にひどいですよ。56度でフェアウェイからダフるし、58度で2回トップするし。ウェッジのゲームで自らスコアを落としてしまっている」。生命線であるウェッジショットが機能しないとなれば、安定したスコアメークは望めない。

ただ、光もある。「グリーンはきのう、きょうと読めている。そこが唯一、あすに向けて光というか、楽しみなこと」。2日間のパットによるスコア貢献度は「+0.81」で全体34位と勝負できている。それだけに、ショットの改善は急務だ。

「正直、今年で一番良くない状態。修正できたらいいと思うところと、なかなか劇的に変えるのは難しいところがある。その時その時でベストを尽くしてやるしかない」。LAでの決戦はまだ折り返し地点。状況を好転させるチャンスは、週末に残されている。

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