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フェースを開いて激スピンで止める? ザックリを防いでミスなく寄せる? 最新ウェッジ30機種を完全解剖

常にフェースを開いてレベルブローで打つ操作性重視タイプで、状況に応じて球の高さやスピンを打ち分けたい上級者向き。フェースを開かずダウンブローに打つと刃が刺さりやすい半面、どれだけフェースを開いてもソールが跳ねない

グリーン周りからのアプローチで、フェースを開いてスピンをかけるのか、真っすぐ構えてランを使って寄せるのかで選ぶウェッジは180度変わる。そこで、ウェッジの性能を大きく左右するソール形状を徹底検証。最新モデルの中から自分にピッタリのベストウェッジを見つけよう。

アプローチでスピンをかけてイメージ通りにボールを止めたい人は、フェースを開きやすいウェッジ。ミスを減らして安定して寄せたい人は、フェースを開かなくてもソールが滑るウェッジを選びたいところだ。ギアに詳しいプロ、海老原秀聡がソールが多様化した最新ウェッジの試打を行い、基本の「スピンで止める」「ミスなく寄せる」をプレースタイルでさらに4つに分類した。

「スピンをかけるプレースタイルの中で、より操作性の高さを求める人は、幅狭ソール&ローバンスの『TYPE A』。入射角や打点がズレるとスピンや距離がバラつきやすいが、技術があれば緻密に球の高さやスピンを打ち分けられます」

また、操作性の高さにある程度の寛容性を求める人に合うのが『TYPE B』。ローバンスだが適度なソール幅と独特のソールの削りで、スクエアにも打てるし入射角の許容範囲が広いという。

「ミスなく寄せるプレースタイルの中で、普段はスクエアに打って、状況によってフェースを開く可能性がある人には『TYPE C』。適度なバンス角とソール幅で15度くらいフェースを開いて打つことができます。そして、どんな状況でもスクエアに構えてオートマチックに打つ人に合うのは、幅広ソール&ハイバンスの『TYPE D』です。ダフリやザックリのミスに強いのが特徴だ。ダウンブローでヘッドをボールの手前に落とすだけでボールを運べます」

この中から自分のプレースタイルや、これからどんなアプローチをしたいかによって合うモデルを選ぼう。

『試打したウェッジリスト』
【TYPE A】フェースを開いて打つのが基本の操作性重視タイプ
タイトリスト ボーケイ SM10 Tグラインド
ピン s159 Tグラインド
ピン s159 Bグラインド
ピン s159 Hグラインド
クリーブランド RTX FULL-FACE 2
ミズノ T24 C-TYPE

【TYPE B】開いても閉じても力を発揮する万能タイプ
タイトリスト ボーケイ SM10 Mグラインド
テーラーメイド MG4 クローム LB 
本間ゴルフ TW-W Sソール
キャスコ ドルフィン DW-123

【TYPE C】スクエアを基本に状況によって開けるセミオートマタイプ
タイトリスト ボーケイ SM10 Sグラインド
タイトリスト ボーケイ SM10 Dグラインド
ピン s159 Sグラインド
ピン s159 Eグラインド
フォーティーン DJ-6
ミズノ T24 V-TYPE 
テーラーメイド MG4 クローム SB
ロイヤルコレクション BBウェッジ

【TYPE D】真っすぐ構えて同じ打ち方で寄せるオートマチックタイプ
タイトリスト ボーケイ SM10 Fグラインド
タイトリスト ボーケイ SM10 Kグラインド
ピン s159 Wグラインド
クリーブランド CVX 2 ZIPCORE
クリーブランド スマートソール FULL-FACE TYPE-S
キャロウェイ CBウェッジ
テーラーメイド MG4 クローム HB 
ブリヂストンゴルフ BRM2 HF
ミズノ T24 D-TYPE 
ミズノ T24 S-TYPE 
グローブライド オノフ フォージド
フォーティーン TK-59

■試打・解説 海老原秀聡
えびはら・ひであき/ 2012年プロ入り。現在は「GOLF&FITNESS POINT芝浦」でインストラクターを務めている。正確なショットに定評があり、最新のスイング理論はもちろんギアにも精通している。

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