サウジで復帰のバッバ・ワトソンが明かすマスターズ前年覇者との因縁? マスターズ晩餐の席は「外に座れと言われたら…」
<PIFサウジインターナショナル powered by ソフトバンクインベストメントアドバイザーズ 事前情報◇1日◇ロイヤル・グリーンズG&CC(サウジアラビア)◇7048ヤード・パー70>
「マスターズ」2勝のバッバ・ワトソン(米国)が今週、アジアンツアーの「PIFサウジインターナショナル」(2月2~5日、ロイヤル・グリーンズG&CC)で復帰を果たす。
昨年5月に右ヒザの半月板損傷の手術を行いリハビリのため欠場が続いていたが、7月に「LIVゴルフ」入りを表明。昨季はプレーこそしていないが、キャプテンとしてすでにLIVゴルフに参戦をしている。
ようやくケガから復活するワトソンは、大会前の公式会見に登場。4月のメジャー初戦、マスターズへ歴代勝者として参戦する予定で、同週火曜日に行われる“チャンピオンズディナー”にも言及した。
ディフェンディングチャンピオンのスコッティ・シェフラー(米国)がディナーを振る舞うが、「シェフラーが指示するところなら、どこにでも座るよ。オーガスタに戻れるならどこでもいい。外に座れと言われたらそれでもいい」とワトソンは語った。
実はこれには伏線がある。シェフラーとワトソンは昨年末、休暇を過ごしていたテネシー州で偶然会ったという。そのときにシェフラーはワトソンに「チャンピオンズディナーでは、隅っこに一人だけ別テーブルを用意するよ」とジョークを飛ばしたと年明けの「セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」で明かしている。
ワトソンに加えマスターズ歴代チャンピオンのフィル・ミケルソン、パトリック・リード、ダスティン・ジョンソン(いずれも米国)、セルヒオ・ガルシア(スペイン)、チャール・シュワーツェル(南アフリカ)がLIVゴルフに参戦。昨年6月に開幕して以来、初のマスターズでLIV組も出場する。
シェフラーはジョークを飛ばしたあとは、「LIVゴルフの選手がいても何も問題ない。オーガスタ・ナショナルGCは特別な場所。チャンピンズディナーはすばらしいものになる」とも話した。
一方、ワトソンは前週の「オーガスタナショナル女子アマチュア」、「ドライブ、チップ&パットコンテスト」に今年は参加することができない。1月30日に正式発表された2023年LIVゴルフのスケジュールでは、マスターズ前週の3月31~4月2日はフロリダ州でオーランド大会が開催。ワトソンはそちらに出場するためだ。
「参加できないと知ってちょっと腹を立てた。こんなことは今年だけだ。来季からはスケジュールがかぶらないように進言する」とマスターズウィーク前のイベント参加にも意欲をみせた。(文・武川玲子=米国在住)
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